第13話 s-12

 アルフォンスはダンジョン探索へ向けて準備を始めた。お金が結構貯まったので、HPポーションの他、解毒ポーション、高級石鹸、罠式ボウガン、鳴子を購入した。


 あとは、なんとアルフォンス、あそこの臭いに反応して俺があそこの毛に着火しているのを察したようで、二枚重ね履き用に何枚かパンツを購入してくれた。パンツの上から俺をさらに装着するということだ。


 これであそこに直で触れるということがなくなった。綺麗でも嫌なものは嫌だからな。


 準備を終えたアルフォンスは、早速ダンジョン探索へ向かった。


 ……


 今回のダンジョン探索は、前回初めて第4階層を探索し始めたことに鑑み、安全マージンをとって、第4階層で探索を行うことにした。ダンジョンは階層を降りると地形やモンスターの強さもがらりと変わる。第4階層はゴツゴツとした岩場が多い地形となっている。


 前回と同じ岩場にベースキャンプを作る。藁で寝床を作り、レンガ製のかまどを設置。事前に準備しておいた鳴子と罠式ボウガンも設置する。同業者にフレンドリーファイアしてしまう可能性があるので、探索中はボウガンの矢は抜いておく。


 探索を開始すると早々にコボルトやカマキリに遭遇した。


 アルフォンスは敵の攻撃を盾でガードしたあと、盾で殴りつけ俺がファイアーでとどめを刺すというパターンが何度かあった。


 明らかに弱点に見える発光するあそこには、何度か敵の攻撃がきたが、俺がバキーンと金属化してガードした。アルフォンスは仕返しとばかりに、股間アタックやニードルキックをおみまいしていた。


 しばらく探索を続けると不意にアルフォンスの身動きがとれなくなった。よく見ると、アルフォンスに蜘蛛の巣がからみついていた。


「キシャーーーー! 」


 バルディアポイズンドスパイダー:罠をはり、毒の牙で敵を仕留める狡猾なハンター。毒蜘蛛。


 やばい。遠距離攻撃するにも位置的に上にいる蜘蛛に攻撃してしまうと、アルフォンスに当たってしまう。かといって、ファイアーで蜘蛛の巣を焼くにしても、アルフォンスへのダメージが甚大になってしまう……。


 俺が固まっていると、蜘蛛がアルフォンスの腕にガブリと牙を突きたてた。

 身じろぎしながら、悲鳴を上げるアルフォンス。


 俺は、ふと思いつき、蜘蛛の巣を『空間収納』した。

 ふっと足場が消えドチャっと地面に激突する蜘蛛。

 俺はすかさず熱光線で蜘蛛の頭をつぶした。ピクピクと8本の足が動いていたが、しばらくしたら動かなくなった。


 アルフォンスは毒で、真っ青な顔をしながら、壁にへたり込んだ。俺は空間収納にしまってあった解毒薬とHP回復ポーションを出したのだった。

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