第12話 s-11

 討伐部隊100人による奇襲は成功し、無事子供たちを救出することに成功した。子供たちは近隣の村の子供で、ゴブリンの襲撃に遭い攫われてきたのだという。村は全滅したとのことで、バルディアの街でとりあえず保護するしかない。


 ゴブリンは混乱に乗じて逃げた個体もいたようだ。集落はヤツらが二度と住み着かないように焼却処分した。


 街に帰ってしばらく経った後、アルフォンスは助けた子供からお礼を言われたが、やはり何とも言えない表情をしていた。


 聞けば保護した6人とも7歳から9歳で今は孤児院で暮らしているとのこと。何かと不自由な暮らしを強いられているだろうと考えたのか、アルフォンスは驚かせたお詫びとばかりに全員に銀貨1枚を握らせた。


 子供たちは最初驚いた顔をした後、また何とも言えない顔をし「あ、ありがとうございます! 」と一応お礼を言っていたのが印象的だった。


 ギルドからは、今回の緊急クエスト報酬としてアルフォンスに金貨3枚が支払われた。多いのだとは思うが、羞恥プレイの対価と考えると少ないような気がしないでもない。


 何はともあれ、街が無事で良かった。これで、ダンジョン探索に戻ることができる。


 ところで、街の中心部に位置するバルディアダンジョンについては、未だ最深部に到達した者はいない。従って、何階層まであるのかということもわかっていない。そう、ダンジョン探索はまさに未知の領域を開拓する『冒険』なのである。冒険があるからこそ冒険者が集まり、ギルドができる。ギルドが組織として機能すれば、ダンジョンはしっかりと管理され、街の安全は保障される。


 × × ×


名前:赤い炊飯ジャア

種族:マジックブリーフ

Lv:9/20

ステータス:HP59 MP116 力31 魔法力85 素早さ69(3倍補正) 器用さ27

スキル:

言語理解Lv3、鑑定Lv2 空間収納Lv3 透視Lv2 ファイアーLv5、熱光線Lv3、フラッシュLv4、MP自動回復Lv3、金属化Lv2

称号:成長する魔道具

所有者:アルフォンス


名前:アルフォンス

種族:アングロヒューマ

Lv:12/60

ステータス:HP38 MP0 力32 魔法力11 素早さ25 器用さ32

スキル:剣技Lv3、腰使いLv2

称号:とにかく明るい変態


とにかく明るい変態:変態スキルを発動する時、効果2倍


 × × ×


 ついにステータスに変態の二文字が……。俺は哀れみのあまり、そっとステータス表示から目をそらした。


 ゴブリンを結構な数倒したので、レベルが上がっていた。なお、緊急クエストということで、ゴブリンの素材などは徴収され、それ込みで報酬が支払われている。

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