第30話 愛です。

かりん、貴方が日記を書いている事には

賛成だわ。


私が鉄の心ですって?

まぁ、そうね。

嫌われたからってなんなの?

どうせ2年しかここにはいないのよ。


嫌われるのなんて恐れていては

生きていけないわ。


まぁこないだ私達のご主人に

ばれてしまったのはご主人の体が

疲れきっていたのが原因だわ。


たくさんお勉強をすることも

好きなことをすることも

大切なのだけど

ご主人の体を考えなければならないのよ。


だからあのような事が起きてしまった。


そしてそこでかりん、貴方はミスを犯したわね。


日頃のストレスは分かるわ。

いろんな人に明るく振るまうことも。

息子くんの面倒も確かに大変ね。


でも貴方が感情的になりミスを犯したことで

愛も大変なのよ。


私とご主人は繋がれない。

かりんの声を頭の中で聞き、

それをあの人に伝え、かつあの人の声に耳を傾け

ご機嫌を損ねず、ご主人の演技をしなければいけない。


まるで聖徳太子のような事よ。


そこに息子くんも交わる。

さらに大変なのよ。


私にも大変な事くらいの事はあるのよ。


何も心配しないでいいわ。


今日何事も起きていない。


私はプロ。一言も何も発していないわ。

ご主人が不利益を被ることはない。


こないだは私も悪かったのは

認めます。


しかし日頃からご主人の体調を考慮しなくては。


人の目を気にする事などないわ。


堂々としていなさい。

 

嫌われる人になど嫌われておけばいいのよ。


自分を認めてくれる人だけを相手にしなさい。


そして用心しなさい。


ペラペラと人に話すのはやめなさい。


きちんと全て揃えておいたから

明日確認してちょうだい。


そしてご主人、愛は貴方とは考え方が

かけ離れておりますが、

愛なりのご主人への尽くし方であります。

どうかご了承ください。


ご主人、そのような事で消え去るような

人ならば解離性障害など一切理解できないわ。


といってもご主人は真面目で心の優しい方。

もし仮に彼がいなくなったら

傷ついてしまうかもしれないけれども

それはそれまでの男だったということです。


ご主人、貴方には素晴らしい人が

いつでも相手にしてくださると思います。


彼がその人になってくれればよいですね。


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