第20話 終焉
数日後。
街の人は突如現れた真っ白の不思議な城の撤去作業に追われていた。
結局その瓦礫の山の中からヨルの姿が現れることはなかった。
ヨルを探す私の旅は終わり、瓦礫の一つに腰掛けて息を吐く。
「リアム」
短くそう言うと、待っていたと言わんばかりに剣は少年へと姿を変えた。
「リュカ!」
「もう戦いは終わったよ。旅も終わり。国は救えた。
もう私がやるべきことはない。リアムが誓いに応えてくれたから私はヨルに勝てた」
ありがとう。心の底からの気持ちを述べると、少年は満足げに笑った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます