第20話 終焉

数日後。


街の人は突如現れた真っ白の不思議な城の撤去作業に追われていた。


結局その瓦礫の山の中からヨルの姿が現れることはなかった。


ヨルを探す私の旅は終わり、瓦礫の一つに腰掛けて息を吐く。


「リアム」


短くそう言うと、待っていたと言わんばかりに剣は少年へと姿を変えた。


「リュカ!」


「もう戦いは終わったよ。旅も終わり。国は救えた。


もう私がやるべきことはない。リアムが誓いに応えてくれたから私はヨルに勝てた」


ありがとう。心の底からの気持ちを述べると、少年は満足げに笑った。

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