「プラリネショコラ」

「今日のおやつは陛下お気に入りのプラリネショコラと紅茶ですよ」

「ぷらりね? しょこら」

「まぁチョコレートです。味見に1つ。あーん」

「あー」


 口に含んだ瞬間、彼女はかっと目を見開いた。それから頬を押さえ、とろけるような表情をしていた。だが。


「あ、なくなった……家畜!」

「ダメです。味見は1つです」

「妾が所望しておるのだぞ!」

「いけません」


 後5分でおやつだということは、しょげる彼女が可愛いから言わなかった。

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