壊刀団伝・乱之巻

作者 七四六明

血湧き肉躍るとはこのことか。

  • ★★★ Excellent!!!

現時点、3編の物語が連載中となっております。
それぞれが(ほぼ)独立した話になっており、読み進めていくとそれぞれの関係性がチラチラとわかるようになっています。

「妖刀」という人の心に付け入り利用しようとする存在を巡って、主人公たち(それぞれの編に主人公がいます)が戦います。これがまたそれぞれどえらくかっこいいんです。

最初の「目が見えない」剣士、次の「耳が(ほとんど)聞こえない」剣士、そして「喋ることが出来ない」剣士。それぞれがどう魅力的であるか、ここで語るのは無粋でありましょう。とにかくどの人物もかっこいい。最後の喋れない剣士なんてビジュアル的にも最高です。

そして当然ながら「敵」がいます。この「敵」もいちいちかっこいいうえに無茶苦茶強い。滾りますねぇ、漲りますねぇ。特に三編目のあいつ! あの女! ネジがハズレたあいつ! ものすごい憎たらしいです。強い上に意味がわからないのだから手に負えない。でも、それがあって主役たちがガッと引き立つのだからすごい。

時代小説とコンテンポラリな文体の絶妙なマッチングもまた、見どころです。

まずは最初の盲目の剣士の話だけでもご覧になって下さい。たぶんそのまま全部いけますから。いっちゃいますから!

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