薔薇と骸

作者 みなべ ゆうり

消えぬ過去、許されざる罪。それでも薔薇は翳ることなく咲き誇る

  • ★★★ Excellent!!!

男装の姫エメーリエは、自身の秘密を知らぬまま十七回目の誕生日を迎える。そんな折、城を抜け出した彼女が出会ったのはルシアンと名乗る一人の青年だった。
狂った妖精、ルシアンにかけられた呪い、そして自身の出生にまつわる秘密――全てが暴かれた時、エメーリエは何を想い、何を選択するのか?

今、全力で推したい恋愛ファンタジーです。
ルシアンとエメーリエの恋の行方もさることながら、その背景でうごめく陰謀が程よくストーリーに影を落としているのです。さりとて、話が暗すぎることもなく、時にはくすっと笑いながらサクサク読めてしまう。この技量の高さ、脱帽です。

そもそも、タイトルからしてお洒落なのですよ、この作品!
『薔薇と骸』って、単純な漢字二つなのに、受ける印象が艶やかでどこか退廃的。勿論、この雰囲気はそのまま作品内で堪能できるのですから、もうこれは読まないわけにはいかない。

加えて、終盤の伏線回収も完璧で、「次はどうなるんだろう…?」とこちらをワクワクさせてくれる。次の話を読むのが本当に楽しみな作品というのは、こういうことを言うのだなぁと、毎回勉強になる思いで読ませて頂いております。

物語もいよいよ佳境。
作り込まれた恋愛ファンタジーお好きな方は、是非お読みください!絶対に後悔はしませんよ!

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