第15話

「ぶっちょっお前笑わせんな!!」



「笑いすぎですわユノ」

何処にツボに入るところがあったのだろうと不思議そうに首をかしげていた


「だって…しょ、初対面の相手に切り落とすって…」



「あら、どこを切り落とすとまでは言ってませんわ」


「そりゃそうだが」



「ユノ王子陛下がお呼びです。銀髪の少女もお連れするようにと」



「来たか…」


情報操作の一環で名前は出していないのか?


「…」

「心配しなくていい。お前の事は父上には言ってない。 この後も俺に任せておけ」



「アナスタシアと紹介するおつもりですか?」



「あぁ、言われた館には女王がいた。そう報告するつもりだ」




「…それはダメよ。アナスタシアは先日陛下にお会いしている」



「それはそうだが…」


「嘘に嘘を塗り固めても自分の首を締めるだけですわ。陛下には本当の事をね」



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