無題


うんざりなんだよ

猿に似た連中の『ぴのぴの踊り』だとかには

直ちに訂正が入る

「ぷのぷのです」

しらねえよ

ってゆうかお前はまず死ねよ

肺呼吸をやめてからここへ来い

心肺停止状態以外のお前に興味は無い

おれが言いたいことは特別な何かなんかではない

ただ容器が破裂しただけ

だからお前らみんな死ねとか無責任に言いたいだけ

フルーチェをどんぶりで五杯くれ

おれがたまに思うのは

狂ってしまった人間というのは

あまり面白くないだろうということだ

だからあんまりおれを追い詰めないでくれ

お前らの言いたいこともわかる

世界の中心に自分が立ち尽くしているとかそんな妄想を抱かないでくださいって

何度、注意されても

どうしてそれがいけないことなのかよくわからないよ

だっておれは世界でたった一人の特別なおれだし

………昨日さ

仕事帰りに電車に乗っていたら

そんなことが頭に浮かんだんだ

危うくやばくなりかけたね

手前で風船が割れたらもう笑えないよ

言いたいこととかさ

そんなのもうどうでも良くって

さっき思いついた大切なことすらをも忘れて

それを思い出そうとする気持ちも何処からも起こって来ない

ああ

物事があるべき方向へ進まなくてはならないとか

一体、誰がそんなことを決めたんだ?

何処で?

そしてもしそうだとしたら

それに従わなくてはならない理由はなんだ?

この詩にタイトルが無いとか

そんなことはそれほど重要なことではない

どうにでもなる

そもそも詩を書こうと思って書いているわけではないしな

でもそれが詩になってしまったりとか

そういうことだけだろ? この世界に転がっているものは


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