人間賛歌


おれはヒューマン

「きみ誰?」

そのような問いに

返す言葉はもう決まっている

「ヒューマンだ」

自信満々に胸をどんっと叩いてそう主張する

あながち全人類が友達という発想も間違いではないのかもしれないな

そんなことを思った

何しろヒューマン

全ての人間がヒューマンである限り仲違いなど所詮、不可能なのだ

ヒューマンではない人間を探す方が難しい

「わたしはヒューマンですが、あなたは?」

「ヒューマンです」

がっちりと握手を交わそう

そしてヒューマンに化けて地球を侵略しようとしている偽ヒューマンを共に叩き潰そう


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る