二度と


そいつは

二度と

元の形には

戻らなかった

戻れなかった

これでさよならだった

まさかこんな結末が訪れるなんて

わたしたちは思いもしなかった

あの頃が

ずっと続くのだと

根拠も無く信じていた

終わってしまえば

呆気ないものだった

そして

わたしたちは

ようやくわかるのだ

壊れたものはもう二度と元に戻らないということを


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