さよなら


このまま

もう二度と目覚めなくって

そうして

凄まじい後味の悪さを周囲に残すのかもしれなかった

そういう復讐の仕方をこいつは知っているような気がした

だがおれは忘れるよ

自分自身を責めるような誠実さは何処かへ置いて来てしまったから

あの頃は遥か彼方に遠ざかり

もはやその面影なんて何処にも存在しない


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