ミア迷宮! 菜奈の目覚めと声の正体?

「「「うぉぉぉぉーーーーーー‼︎」」」


 通話が終わるとそこら中から野郎共の雄叫びが上がり、決して狭くは無い空間内に響き渡る。

 そう、今まで狭い空間で待機を虐げられ溜まりに溜まった鬱憤と、やっと暴れられるぞ! と言った感情が爆発した瞬間であった。


 その歓喜とも言える声を聞き、自らの感情も同じく高まっていくのを感じる。


「それじゃ頼むぜ!」

「は、はいよ!」


 塀の裏から目的地となる敵陣側の広間が見える位置まで僅かに移動する。そしてここに来るまでに見てきた味方の塀の内側とをトンネルで繋ぐ。


 自分達の足元に開通したトンネルが開くと、先ず「囮組」の防御役となる冒険者達が次々と飛び込む。

 すると開通先の穴からは、初めに小さな忍者と範囲を狭めた光の盾を展開させた状態の菜奈が姿を現し、続いて煌びやかな盾を装備したファイター系が現れ、最大範囲まで広げた光の盾の内側で素早く防御陣形を構築していく。


 この時点で敵に動きが見られ始め、光の盾に向けて魔法を放ち始める。


 その間にも、途切れる事なく遠距離系攻撃が出来る魔法使いや弓士がトンネル出口から続々と現れ菜奈達の後方へと展開。魔法や弓、さらには投擲や斬撃で牽制を始めた。


 対する敵は魔法を放つのに塀から僅かに姿を出し火球を放って直ぐ隠れる、という戦法を取っている為「囮組」の攻撃はほぼ当たることは無かった。

 だが当たらないというだけ、相手に好き勝手させている訳ではないので、牽制としては充分な効果と言えるだろう。


 即席とは言え高レベルな者達が集まっただけの事はある。


「よし! 次」


 防衛の形が出来つつある状況を覗き見していたシーフの女性が、エマに対しポーションを握り締めた手を振り、冷静に声だけで合図を送ってくる。


 一度塀の裏へと待避していたエマは、自らも持っていたポーションを鼓舞する意味で一気に飲み干し、MPを満タンにしてからそのポーションを受け取り勢いそのまま、今度は塀の裏側から全身を現し敵陣全体を見上げながら、殲滅役を送り込む為の魔法陣を空中に描き始める。


 だが川の向こう岸では至る所から、さらに大小様々な火炎が光の盾を目掛けて飛んできており、集中砲火を浴びているのが目に入ってしまう。

 そこには既に矢による攻撃も加わっており、光の盾の先は溶鉱炉の中と同じくらいの熱と明るさに達している様で、そのお陰で部屋全体が見通せるくらいの明るさになっていた。


 否応無しに冒険者達の後ろ姿に目が向いてしまう。

 そこには既にかなりの人数がおり魔法を放つ者、矢をいる者、斬撃や投擲で援護する者、さらに盾で仲間を守る者と皆、寄り添い声を掛け合いながら、自分がやれることを必死でやっているという総力戦さながらの状態となっていた。


 そこに敵が集中豪雨のざまに矢が放たれる。

 大半は光の盾の前で消し炭と化すが、一部が火炎を擦り抜けてきたので、ファイター系が盾や剣で神技とも言える反応速度で無難に叩き落とす。


 呪文組達は直ぐにその矢に対応、炎系の魔法で迎撃、届く前にかなりの本数を消し炭に変える事に成功したが、次第に増えていく矢の全てを防ぎ切れるワケもなく、防御役のファイターが捌ききれなかった決して少なくない何本かの矢を受けて数名倒れてしまう。

 だがそこに回復系の魔法が掛けられ回復、気力で立ち上がり再び戦線へと復帰していく。


 ほんの僅かな時間ではあったが、エマはその光景を目の当たりにし、魔法陣を描く手が止まってしまう。



 これじゃまるで逃げ道を塞がれ追い詰められた状態で袋叩きに遭っている様にしか見えない。


 あの中には大切な仲間がいる



「ゲームの中」という事をすっかり忘れて仲間の安否ばかり気にしてしまい、持っていた小瓶を落とし割ってしまった。



 ヒューーーー



 薄暗闇の中を「何か」が飛んでくる音が聞こえる。

 すると突然視界を遮るようにエマの前にシーフの女性が音もなく現れ、手に持っていた短剣で「何か」をはたき落とした。


「自分の役割を忘れない‼︎ 続けて‼︎」


 振り向かず背を向け短剣を構えたまま叫ぶシーフ。

 その声と姿のお陰で我に返る。


 そうだ、今自分がやれる事をしなければ!


 ステッキを持つ手を再び動かし始め、無事魔術が完成すると同時に、かなりのMPを消費してしまった為か頭がボーとしてきた。


 敵の塀に浮かび上がる魔法陣。

 直ぐに全ての魔法陣が真っ黒な穴へと変わる。


 その途端、囮役が攻撃をピタリと止める。

 ここからは仲間への誤爆を防ぐ為、攻撃を控えて防御に徹する事とし、数秒間「殲滅組」の成功を祈りながらひたすら敵から攻撃を耐えることになる。


 そして塀の側面にトンネルが開通したことにより、囮役とは明らかに違う速度・身のこなしの殲滅組が待ってましたとばかりに穴から飛び出し、無言のまま塀の向こう側の暗闇へとながら雪崩れ込んでいく。


 ただ雪崩れ込むとは言っても「囮組」とは違いトンネルから出てきたのは単騎、又は多くても二人。

 というのも通常どのパーティーもメンバーは基本四人編成で前衛二名、後衛二名となっており「殲滅組」に参加出来る者はどうしても限られてしまう。


 エマのパーティーはあくまでも特殊な編成。神様からの恩恵で経験値百倍があるので、ということを除けば何一つデメリットが存在しない。



 因みに何故四人かと言うと迷宮攻略の場合、獲得する経験値や戦利品を分配する関係上、人数が多くなればなるほど効率が悪くなるし、三人以下だとバランスが取れず生存確率が格段に落ちてしまうから。


 対する敵は一つの塀の裏側には平均七〜八人程度とそこそこな数がおり、数的には不利と思われるが、遠距離攻撃しか出来ない者ばかりが纏まって安全な場所から交代で攻撃、既に意識は「囮組」へと向けている為、突然目の前に現れた敵の不意打ちに対して対処等出来る筈もない。


 つまり時間さえ掛けなければ充分な勝機があると言えるだろう。



 その途端、今度は敵からの攻撃がピタリと止む。


 先程までの轟音や振動とは打って変わり静寂に包まれる空間。

 だが全ての壁の裏側ではまだ戦闘が続いている。

 それは聞こえてくる音により容易に想像がつく。


 突然一か所、塀の裏側で爆発が起こり、エマがいる対岸まで振動が伝わって来る。だがそれ以外は特段何も起きず、あちらこちらの塀から仕事を終えた冒険者達が姿を現し出すと、各々武器を収めた状態で待機し出す。


「報告ーーーー! 一番完了!」

「二番、同じく!」

「三番、同じく!」

「…………」


 順に殲滅完了の報告が入る。

 途中、我がリーダーの軽やかな声も聞こえた。

 あの声だと、多分だが殲滅組参加の仲間達に怪我は無かったと思われる。


「二十二番、同じく!」

「二十三番、同じく!」

「…………」


 二十四番、つまり最後の報告が無い。

 場所は先程爆発が起きた塀。


 一瞬間を置き、全身真っ黒な男性冒険者がヨロヨロと姿を現す。


 すると何処からとも無く猫丸パーティーのリーダーさん? の声が聞こえてきた。


「二十四番? どうした?」

「……二十四番、取り敢えずは倒した」


 歯切れの悪い返答。

 その者は腰の小袋から何かを取り出し飲み始めた。

 多分回復系のポーションではなかろうか。


 僅かな合間、室内が静寂に包まれる。


「よし! 敵の姿は見当たらないので解散・休憩としよう! 各パーティーは所属メンバーの被害状況の把握を始めてくれ!」


 集団が散開して各々のパーティーメンバーと合流していく。

 既に負傷者の手当ては終えていたようで、見る限りでは怪我をしている者や「退場」した者はいないようだ。


「休憩か……お疲れ様だから~」

「お、終わった……の?」


 短剣を腰に戻すと笑顔に戻りねぎらいの言葉を掛けながら片手をエマに向け上げて見せる。

 それに戸惑いながらもフラフラと近寄り同じ様に手を上げハイタッチを交わす。


 向こう岸では二人と同じ様な光景がそこらじゅうで繰り広げられていたので冒険者側の完全勝利、と言えるだろう。


「取り敢えずね。あとはが作動すれば全てが解決なんだから」


 敵陣の緩やかな坂の上で輝く魔法陣を見て呟く。


「そう言えば……宝箱も出てこないよね?」


「……確かにそうだね」


 急に何かを考える素振りを見せるシーフの女性。

 その様子を何気なく見つめていたら、誰かが橋を渡りこちらへとやって来るのが見えた。

 見ると合流した仲間達が手を振りながら駆けてくるところであった。



 良かった……みんな揃ってる!



 誰一人欠けることなく無事生還出来たようだ。


「もしかしたら……」


 考え事? をしていたシーフの女性が何かに気付き口に出そうとしたところ、対岸から男性の大声が聞こえてきた。


「おい、なんだよこれ!」


 和気藹々だった全員の雰囲気が一変、声がした方へと一斉に視線が向けられる。

 エマの寸前まで近付いていた仲間達も後ろを振り向いて立ち止まってしまう。


 今は戦闘が終了しているので室内は元の明るさへと戻っており、対岸からはほんのりと見える魔法陣とその上に人影がポツンと見える程度。

 見ると声の主である一人の男性冒険者が足下の転送用魔法陣を見下ろしながら立っていた。

 周りには少し離れた位置に数名の冒険者の影が見えるだけで、他に動くモノは見当たらない。


 そこに中央通路をローブを着た女性冒険者が駆け上がって行く。

 そして到着後すぐに魔法陣に手を翳し何かをブツブツと呟きだした。

 服装や装備品からして、エリーと同じビショップと思われるので多分鑑定の魔法か何かを唱えているのだろう。


 女性冒険者は直ぐに顔を上げ男性冒険者に何かを説明し始めた、が話が終わる前に「おい、どうやらこいつは使えないみたいだぞ!」とわざわざ皆に聞こえる様に大声で叫んだ。


「……まだ?」「……やっぱり」


「「…………」」


「「え?」」


 エマとシーフの女性が当時に呟く。

 さらに一瞬間をおいて二人同時にお互いを見る。


 エマは隣から思いがけない呟きが聞こえてきたことに驚いたため、シーフの女性はエマが自分に話し掛けてきたのかと思った、という反応。


「えーーと」

「お姉さん今さっき宝箱の事、気にしてたよね?」

「え? あ、うん」

「これはカンになるけど……」

「…………何?」

「もう一悶着ありそうだから~」

「え?」

「ま、共闘はもう終わってるから! そろそろアタイはボスの所に戻るね!」


 エマの肩をポンっと叩いてから橋に向かって駆けて行く。


「あ、残りは全部あげるから残さず持ってって。そんじゃグッドラック!」


「残り」とはまだ二十個以上のMP回復ポーションが入った小瓶が塀の蔭に山積みしてあるのだ。

 因みにこのポーションは参加パーティーから事前に一本ずつ集めた物とのことで気にしないで使えと説明を受けていた。


「何? 戦利品かいな?」


 マキが周りをキョロキョロと探し始めたので、指でポーションがある場所を指し示すと早速向かっていく。


「ま、待ってなの! 私も見たいなの!」


 もう一人加わった。


「エマお疲れ様~」

「つ、疲れました〜」


 疲労困憊という言葉がとても似合う二人。


「何やポーションかいな……」

「なのなの~~」


 大量のポーションを残念そうに抱えてきた。

 それを一個貰い一気飲みをする。

 するとモヤモヤ気分が晴れやかに。


「あ、丁度いい! これで乾杯しよう!」

「こ、これでかい⁈」


 有無を言わさず皆に一本ずつ配りながら、怪我をしていないかを確かめる為に労いの言葉を掛けていく。

 幸い全員服や装備に大した汚れも付いてはおらず、怪我もしてはいなかった。


 順に言葉を交わしながら最後に菜奈に手渡す。


「菜奈、お疲れ様! 大活躍だったね!」


「そう? 役に立てたかな?」


 ながらも真っ直ぐ見つ返す菜奈。


「勿論‼ 今回の勝利は菜奈のお蔭だって!」

「そうです! 菜奈さんが攻撃を一手に引き受けてくれたから私達も反撃出来たんですよ!」

「ああ、その通り。だから我らも皆の心配をせずに殲滅に集中出来たのです」

「そうそう、菜奈さんがクレーム? 入れてくれたお蔭で敵を斬ったら「時代劇の悪役風」に血も出さずに派手に倒れて光になってました!」

「そこも感謝なの!」

「MVP確定ちゃう?」

「なんや菜奈様様さまさまやね」


 まくる仲間達。


「そ、そう……かな?」

「あ、照れてる~〜菜奈さん可愛い~~!」

「その笑顔、とっても素敵ですぅ!」


「当たり前だ! 私の頼もしくて可愛いくて大事な友人だからね!」


 菜奈の肩に手を回し自慢し出すエマお調子者


「おうおう、言うようになったの!」

「お嫁さんの間違いじゃないの~?」

「う、うぇ? ま、まあこの際どっちでもいい‼︎」


「え……ほ、ホント?」


 赤面して戸惑う菜奈。


「本当に……ここまで……僅かな合間に……立派になって……ありがとう」


 正面では菜緒がポーションを握りしめ、滝のような涙を流していた。

 そこにラーナが近寄り頭を数回撫でてから背中に手を回し優しく押し出す。


 菜奈だけでなく菜緒にもケジメを付けさせるために。


 周りの者達も察しているようで、黙って成り行きを見守る。


「菜奈、本当におめでとう。貴方と姉妹で…………本当に良かった。それとエマ、貴方にも感謝しています。貴方のお蔭で菜奈も、そして私もやっと…………生まれ変われました。そしてラーナさんを始め……皆さんにも同じくらい感謝しています」


 言い終える頃には涙で顔がクシャクシャに。

 でも拭う事はしない。


 色んな過去が走馬灯の様に蘇る。

 そんな時、以前までであれば自分の責任では無いにも関わらず、一人自責の念に苛まれていたが、今は全てがこの瞬間の為に用意された演出にも思えてくる。



 やっと……やっと……



 菜緒は妹を一人感慨深く見つめ、大粒の涙を流す。



「「「…………」」」


 心情を察し、温かい目で見守る仲間達。


「みんなが居てくれたから今の私がある! 私がいたから今のみんながいる! つまり誰か一人でも欠けていたら絶対違う結果になってたってね! だからそれはお互い様で言いっこ無し!」


 一人だけ(ポーションのせいで)テンション上がったままの空気読めないKY者がフォローを入れる。


「う、うん。でもお礼はちゃんと言っておかないと」


 声にビクッとなりながらも健気に続ける。


「ええーーい! 何時までもグダグダ言ってると、その口無理やり塞ぐぞーー!」


「…………」


 真っ赤になって俯いてしまう。


「あ、あれ~?」


 思わぬ反応で戸惑ってしまう。



 ってゆーか皆の衆、何故にそんな目で私を見てるの?



 コツン


「い、イタ!」

「調子乗りすぎ~」

「へ? そ、そうかいな~?」

「全くもう~」


 姉に怒られた。


「「「あはははは」」」


 笑い声が巻き起こる。

 菜奈と菜緒も恥ずかしそうに笑い出す。


「それじゃ先ずは乾杯ーーーー!」


「「「乾杯ーーーー!」」」


 不思議な触感のポーションを一気飲みし、空瓶を一斉に空へ投げ捨てるとパリーンという音が響き渡る。



 エマの腕の中で、菜奈は自分の目から涙が溢れているのに気がつく。そして自分が笑顔でいる事にも。


 手前では嬉し泣きをしている姉。

 周りでは楽しそうに語り合っている仲間達。

 そしてすぐ脇では大好きなエマの顔。



 そうか、これが嬉しい時に流す涙って事なのね

 私にもこういう涙が出せんるだ

 私にも人の友達が作れるんだ



 生まれてきて本当に良かった

 みんな、そしてお姉ちゃんの役に立てて



 胸の奥底に今まで感じたことのない温かみを覚えた瞬間、突然目の前が真っ暗になり意識を失ってしまった。




 ・・・・・・



 …………?

 暗闇で感覚も何も認識出来ない空間


(…………)


 …………


(……動揺は……してないみたい、ね)


 …………エマちゃんやお姉ちゃんやみんなはどこ?


(……貴方の傍にいるでしょ?……)


 ……その感じ……アリスさん?


(何故そう思う?)


 ……何となく。あの子達と雰囲気が似てるから


(あの子? ……誰の事?)


 ……ここはどこ? みんなは?


(そこ? そこは貴方の心の中)


 ……そう。どうしたら戻れるの?


(可笑しなことを……目を覚ませばいいだけ)


 ……分かった。それで私に……何か御用?


(ご、御用って……取り敢えず「おめでとう」って言いに来たの)


 ……そう、ありがとう、


(うふふ……やっぱり姉妹ね……。でも礼を言われる筋合いはないかな? 今の貴方は今まで貴方自身が培ってきた結果だから。でも、一応言っとくかな、どういたしましてって。まあ一番心配な子が片付いたから取り敢えずは一安心ってところかね。それで今後は何をすべきかは分かってるわよね?)


 ……ん、何となく


(ならいい。私が貴方達姉妹に協力してあげられるのはここまで。あとは貴方達の頑張り次第)


 ……そう、基地に……いつ来るの?


(あらら、私ってばアリスで確定? てな話し方してるし。でも……ま、いいか。私は色々と準備しておくことが多くてね……多分入れ違いになるかな)


 ……会えるの……楽しみにしてる


(……一つ聞いても?)


 ……どうぞ


(まだ基地にいるんでしょ? 貴方達一体何をしているの?)


 ……フッ


(フッ……ってなんかムカつく〜〜!)


 ……知りたい?


(是非!)


 ……教えてあげない……っていうか勝手に他人の感情を……覗き見しない


(……まだあの時の事、怒ってるの? 案外執念深いのね……)




 ・・・・・・




 仰向け状態で目が覚めた。脇では自分を含めた仲間達が塀の裏側に息を殺して隠れる様にしていた。


(あ、目覚ましよったで!)

(良かったですぅ)

(大丈夫~? もしかしてまたの~?)


 何故か小声で語り掛けてきた。

 しかも言葉や雰囲気に緊張感を漂わせながら。


(ううん違う。で何で隠れてるの?)

(あいつが……ヤツが出てきたの)

(……ヤツって誰?)

(すばしっこい全身真っ黒タイツの変態なヤツですぅ!)



 もしかして前に何もせずに素通りしていった奴が現れたってこと?

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