ミア迷宮! 全力全開?

 何とか戦えることが分かったので以後は「魔神の迷宮」へ向かうことに決めた。

 ただその前に教会に寄り、念のためお祈りを捧げてみると全員レベルアップすることが出来た。


 そして満を持して「魔神の迷宮」へ。


 この世界に来て最初に寄った「転送の館」の時に大行列が出来ていたので、今回こそは順番待ちを覚悟したのだが、前回同様勇者特権? が働いたようで待ち時間なしで通り抜けれた。


 忙しなく通り抜け、サッサと目的地に着いてから一息つきたかったが、そこにも冒険者達が多数おり、そこかしこで戦いが巻き起こっていた。


「あちゃー結構賑わっとるみたいやね」


 確かに目視出来る範囲内だけでも五ヵ所、広大な通路のあちらこちらでパーティー単位でのバトルが勃発している。

 さらに見えている光景と響き渡っている音とが一致していないので通路のさらに奥、見えていない所でも同じ様な光景が繰り広げられているのかもしれない。


「でもこんなに混んでてお互い干渉し合わないのかな……」


 皆、菜緒の疑問に同意、無言で頷く。

 と言うのも各々の戦場では、相手としているモンスターは他のバトルには全く興味を示さず、目の前の冒険者だけに集中しているようにも見える。

 そのせいで各々の戦場、つまりそこだけが隔離された空間にも思えてしまう。


 トドメはそこに偶然やって来たパーティーがその戦場の脇を一列になりそそくさと擦り抜けて行く。

 それを気にも留めない戦闘中の冒険者とモンスター。


「どうやら関わらない限りバトルには巻き込まれないみたい」

「なんで分かるの?」

「アレを見て」


 菜緒が示した違う場所では、通り抜けようとしていたパーティーに戦闘中の冒険者が何やら話し掛けていた。

 その冒険者達は見るからに押されており仲間の半数は片膝をついて敵の攻撃を防ぐのに手一杯の状態に見える。

 そして直ぐに話がまとまったようで、新たに加わったパーティーが戦闘に参加すると敵がそのパーティーにも攻撃を加え始めた。


「エマちゃんこっちも」


 今度は菜奈が指差す。

 そちらでは冒険者が放った呪文がモンスターには当たらず、その脇を通過していた他のパーティーに不幸にも直撃。直後モンスターが向きを変えそのパーティーに襲い掛かり始めた。

 あれはちょっと可哀想……


「成程……」



 何となく理解出来た

 まあゲームの世界だしね



「基本はエンカウントしたパーティーだけを敵として認識して襲ってくるみたい」

「それ以外は石ころ扱いってことだよね」

「戦ってるパーティーも、人数増えればそれだけ経験値も減っちまうしの。お互い関与はしないって暗黙の了解があるのかもな」


 でも考え様によっては良いシステムかもしれない。

 早めに気付けて良かったよ。


「それじゃ~進軍~」


 襲われないと分かり、取り敢えずは隊列を組む必要がなくなったので、リーダーを先頭に一列となり他のパーティーの邪魔をしないよう、戦闘範囲の隙間を縫うように駆け抜けていく。



 ──あたしら〜陽気な探索者〜♪ ×2

 ──ブラックホールもなんのその〜♪ ×2


 ラーナの即興に合わせ、歌いながらの行軍。

 誰も見てはいないとはいえ結構恥ずかしい。


 まあふもふも言わなかっただけまだマシか。



 その後、幾つか分岐があったが、ラーナは脇目も振らずひたすら直進して行く。

 だが行けども同じような光景ばかりで先が見えない、というか一向に敵と遭遇しない。


「い、いつまで続くん? って言うかどんだけ広いんや?」

 マキが一番にバテ始めた。


「あらあら若いのに情け無い」

 揶揄う様に言ってみる。

 かく言う私はまだ少しだけ余裕がある。


「ううーーエマにだけは言われとうないー」

「マキは体の前に根性を鍛えないとね!」


 息一つ乱れていないシャーリー。


「こ、根性〜? そんなもん初めからあらへん〜。シャーリーなら知っとるやんけ〜」

「だから前から言ってるじゃん! 一緒に走り込みしよって!」

「そ、それウチにとっては拷問と同列なんよ」


「そうなの〜? なら私が抱えてあげようかな〜?」


「い、いえ! まだ大丈夫です!」


 ラーナの申し出を丁寧に断る。


「我が妹の言う通り。鍛えればあんな事も出来るようになるぞ」


 シェリーの視線の先ではリンがランを背負い、スキップして楽しそうに会話をしながら行軍していた。


 いやアレは特別だと思うよ……


「そ、そうか!」

「ん? やっと分かってくれたのか?」

「ね、姉ちゃん、ウチも……」

 縋る思いでマリに泣きついた。


「で、出来るかーーーー! 逆にウチがしてもらいたいわ!」


 真後ろを走っていた姉がマジキレした。

 何故キレたかと言うと、姉も似た様な状態だから。


 というか珍しくボケとツッコミ役割が逆でないかい?

 それだけ余裕がないのかね?


「みんな~ストップ~」


 さらに数分走り、やっとの事で先頭のラーナが突然止まった。


「ハアハア、やっと階段かい?」

「まだ階ボスフロアマスター倒してないでしょ〜? じゃなくてアレ見て~」


 体を逸らし列の前方を覗き込むと通路が行き止まりで、床には巨大な転送用魔法陣が設置されてあるのが見える。


 その魔法陣に到着したパーティーが次から次へと入っていくと、パーティー単位で何処かへと転送されていく。


「どこ行きなんですかね?」

「おねえちゃんにもわからないのだ」


「ちょっとそこのお兄さん~」

「ん? おう何だ?」


 通りかかった一組のパーティーに声を掛けた。


「これはどこに繋がってるの~?」

「お、初めてか? ならスポーツのトーナメント表を思い浮かべてみろ?」

「? それで~」

「優勝者がいる位置が今いるで、転送先が準決勝という風にこの先どんどん枝分かれしていく」

「…………」

「だがある程度進むとまた集まりだし、最終的に辿り着く場所は二階への階段がある部屋。だから迷う事はない」

「ということは~途中までは進めば進むほど冒険者達が減っていく~?」

「その通り。ただ……運次第としか言えない。ま、行けば分かる」

「運次第~? ありがとう~」

「そっちのパーティーには司教ビショップもいるようだし、諦めずに進めば必ず上にいけれるだろうて」


 羨ましそうにエリーを見て言うと、そのまま魔法陣で消えて行く。

 そのパーティーはファイター系の男女がそれぞれ一名、僧侶系(男)一名と魔法使い系(女)が一名の標準的な編成であった。


 そうか。テレポートの魔法が使えないパーティーは一度撤退したら一階からやり直しだっけ。

 考えてみたら「魔神の迷宮」は緊急クエスト扱い。先日潜った「下っ端の迷宮」の討伐は常設クエストだからどのパーティーでも必ず迷宮ボスダンジョンマスターの討伐は出来るけど、ここでのチャンスは一回のみ。

 つまり早い者勝ちってことになる。


 だからみんな急いでいるのか。


「それじゃ早速行くわよ~」

「「「おーーーー!」」」


 やり取りの合間にマキマリも少しは休憩出来たようだし進むことにした。





 転送魔法陣から出ると壁や床の構成は同じだがあまり広くはない、そして誰もいない小部屋へと出た。

 見るとその部屋には扉が一つあるだけで他は何も無い。


「この先にモンスターがいるのかな?」


 全員扉を見つめる。

 マップを開いてみるが先の状況は不明。

 という事はこの先はボス部屋ではないと思う。


「まあ先に進むのみ!」

「みんなちょい待った!」

「どしたん?」

「無い!」

「何が? マリはパンツ履き忘れたの今、気付いたんか?」

「ちゃう! シッカリ履いとる! 大体履いてなきゃスースーして直ぐ気付くやん! ……そやない、帰り道ーー!」

「「「…………あ!」」」


 そう、何もない。つまり一方通行。

 先に進むか地上、または一歩手前に戻るかしか手はない。

 もし戻ったとしても先に進む為にはここに来ざるをえない。


「それでか……さっき「諦めずに」って言ってたのは」

「遠回しな言い方しないで教えてくれても良かったのでは?」

「いじわるなの!」

「いやいや、それくらいの準備と覚悟が出来ていない冒険者はここに挑む資格はない」

「逆に私を見てヒントは与えてくれてたわよね~」

「テレポートか!」

「それよりも「運次第」と言ったことの方が私は気になるわね」

「そう言えば……」


「そろそろいいかしら〜」


 扉の前で待機しているラーナ。

 脇ではリンとソニアがウキウキしながら待っている。


 直ぐに並び直し武器を構えてからリンが扉を開けると……


 キンキン

 バーン!

 ドスン!

「今だ! 囲め!」

「まだ早いって!」

「呪文がくるわよ!」


 三箇所でモンスターを囲んだバトルが起きており、数十組の冒険者達が連携? しながら戦っているのが目に入る。


 敵は三体。

 三体ともボヤけているので詳細は分からないが、


 一体は高さ十m近くにも達する程の巨大な人型。

 見ると巨大な「何か」を振り回し近寄る冒険者を薙ぎ倒し大暴れしている。


 一体は直径一m程度の球体。

 こちらは冒険者が周りを囲み、散発的に攻撃を繰り返すだけで、睨み合いの様相にも見える。

 ただたまに敵が体から光りを発すると、それに合わせる様に冒険者達が呪文を唱えていた。


 最後は我々と同程度の人型。

 ここが一番「派手」で敵味方、前後左右とお互いに向け呪文が飛び交っていた。


 ここから見えるだけでも、それぞれ同一なモンスターでない事だけは直ぐにわかった。


「凄い! これが集団戦……」


 かなり広い円形の部屋の中、正面奥と左右の三箇所で適度な距離を保って戦いが行われている。


 集団戦という事で一応連携はしている様にも見えるが、それはどのパーティーも戦法が似ているからなのか、剣や魔法を使うタイミングがほぼ同じだから。


 さらに目を引くのは、三箇所の戦場で戦っているパーティーメンバーの構成。


 巨大なモンスターには主にファイター系に重みを置いたパーティーが。


 球体には回復系の呪文が使えるメンバーがいるパーティーが。


 人型には素早さAGLが高い者、呪文を使える者がバランス良く混ざっているパーティーが対応しており、それぞれの特徴を生かした戦いを繰り広げていた。


 そしてどの戦場にも共通して言えるのは、戦っている冒険者達からは例外無くのだ。


「お姉様、この部屋には……」

「ああ、無いな」


 喧騒の中、聞こえてきた小声の会話。


「何が無いの?」


 気になったので聞いてみた。


「扉と」「移動用転送魔法陣です!」

「!」


 そう言われれば……見える範囲にそれらしいモノは見当たらない。


 有るのは入って来た扉だけ。


「出口がない〜?」

「一体どうすればいいの?」

「倒せばええんちゃう?」


 それしか無さそう。

 多分ボス部屋と同じなのだろう。

 でも三体とも倒さないと現れないとかじゃないよね?


 さて問題はどの戦場に参加するかだが。

 と言うのもタイプが違う敵。我々にとって最適なモンスターと戦った方がいい。

 そこには当然、被害が最小で済む、と言った条件も含まれている。


 この迷宮に来てからの初バトル。

 だから最初に挑むモンスターが重要となるのだ。


 リーダーを見ると一点を見たまま身じろぎ一つせずにいた。

 しかも目を輝かせて。


「アレが……いいの?」


 一応聞いてみる。

 するとこちらを見ずにコクコクと頷く。

 まるで小さな子供の様に。


 皆を見る。

 大半は仕方なし、といった表情。


「他に希望のある者は?」


 一応聞いてみた。

 どうしよう、といった表情。


 まあ、あそこなら危険なのはファイター系だけ。

 それを見越して……ってワケじゃないよね。

 あの目は。


「ラーたん」

「…………」反応がない

「ラーたん?」

「な、な〜に〜?」

「いいよ。思う存分、ストレス発散しといで。力を全力解放しても構わないから」

「だ、大丈夫かな〜?」

「全開は初めて? でもここなら大丈夫。反動も出ないし。それと仲間は私が面倒見とく」

「そ、その言い方は〜フラグ〜? 私ってばここで退場ーー⁈」

「違うって! つべこべ言わずに行ってこーーーーい‼︎」

「やったーーーー‼︎」


 お尻を叩くと嬉しそうにスキップしながら駆けていく。

 まるで初めての誕生日プレゼントを貰った子供の様に。


「だ、大丈夫かい?」

「大丈夫よ! ドスオーラは出ないから!」

「それは一安心……そやない! がもつかい?」


 両手を広げて心配するマキ。

 彼女が言った「この場」とは戦場全体、つまり部屋を含めた全てがかどうかの事だろう。



 心配し過ぎだって

 私も全力全開のラーナは見た事は無いけど、そこまで被害が及ぶことはないない! 


 ……ないよね?



 少し心配になってきた。

 ラーナを見ると、もう声の届かない所まで行っている。



 ま、大丈夫! その辺りは神様に任せよう!

 でも念の為、対策はしておこうかね



「ラーたんの動きに注意しつつ、巻き込まれない範囲で距離を取りながら攻撃に参加します。特に前衛は遊撃に比べて俊敏性アジリティーが低いから、常に彼女の位置を念頭に行動すること!」

「「「了解!」」」

「敵じゃなくて姉御かい!」


「そう。あの巨体は動きが遅そうだから貴方達なら躱せるでしょ? それより、より危険が高い方を警戒するのは当たり前!」

「そ、そやね」


 みんなウンウンと頷く。



 いや君達、そこは否定してあげないと……



「後衛は纏まって行動します!」

「「「了解!」」」

「リンはランだけじゃなくてみんなのフォローもお願いね!」


 リンを見るとランに顔を向ける。

 ランが大きく頷くとリンは笑顔で頷いた。


「優先順位はパーティー仲間の命が第一! 敵は耐久力がかなり高そうだから長期戦のつもりで! では野郎ども、突撃ーーーー!」

「「「おーーーー!」」」


 掛け声と共に巨大なモンスターへと向かって行った。



 途中、目標である戦場が時が止まったように静かになる。

 囲っている人集りの一画に割り込み、戦場を覗き込むと、中央でモヤの掛かったモンスターと、その正面に対峙しているリーダーの姿が見えた。


 その姿、身体の力を抜き笑顔でリラックスしている様にも見えるのだが、とても近寄り難い雰囲気が漂っている。


「これは一体……」


 ただならぬ気配を察したのかあのシェリーが冷や汗を流し始めた。


 周りの冒険者達も同じの様で、誰もが固唾を飲んで事の成り行きを見守っていた。


 張り詰めた場の空気。

 誰も一言も発しない。

 中央にいる者達にも全く動きがない。


 暫く睨み合い? を続けたラーナとモンスター。

 だが不意にラーナの片手が上がり、モンスターに対して軽く手招きをしてみせながら呟いた。


「かも〜ん」


 それを見たモンスターが怒り狂い大絶叫を上げる。


 部屋全体が震える。これは「下っ端の迷宮」のボスが上げた雄叫びと似ているがアレの比ではない。

 その証拠に数人の冒険者が気を失いその場に崩れ落ちていく。


 そのままラーナに向け武器? を振りかざし、地面を揺らしながら突進して行くモンスター。

 それに対しラーナは笑みを絶やさず半身を引きながら利き腕を引き力を溜め始める。


 すると利き腕の拳が光り始め、その光がある程度の大きさになったところで、敵に向け走り出した。


 ドスンドスン


 タタタタ


 足音だけが聴こえてくる。

 隣の戦場の喧騒が全く聞こえない。

 いや聞こえているのだが、こちらの戦いを見守っている者達には聞こえていない。


 それだけ皆がこの戦いに引き込まれているという証拠だ。


 グガガガガ‼︎


 雄叫びと共にラーナに向け振り下ろされる巨大な

 そのまま大理石の床を粉々にしめり込む。

 煙を盛大に巻き上げ、その破片が見守っている冒険者達に襲いかかり、あちらこちらで悲鳴が上がった。


 対するラーナは勢いを殺さずに攻撃をヒョイっと避け、そのまま懐へとジャンプしていく。


 そして……殆ど煙で見えなかったのだが、多分神様の悪戯だろう、私にだけは見えてしまう。

 ジャンプしている最中に笑顔が崩れ何とも表現し難いへと変わっていくのが。


 そして敵の体で完全に見えなくなった瞬間、


 ドスン!


 との音と共にモンスターの胸部が吹き飛び、その拳圧? の勢いが後方で見守っていた冒険者達をも巻き込んで盛大に吹っ飛んでいく。

 続けてラーナが勢いそのまま敵の身体を抜けて飛び出してきた。


 〈LV30 サイクロプスキング〉


 やっと敵の正体が判明する。

 だが紫色の一つ目巨人は直ぐに煙へと変わってしまう。


「「「…………お、オオオオオオオオ‼︎」」」


 大歓声が巻き起こり、英雄ヒーローに群がる冒険者達。

 その一画で空いた口を塞ぐ事が出来ない一つのパーティー。


 ボン!


 英雄の脇に大きな宝箱が現れた。


「解除は俺に任せろ!」

「大丈夫か?」

「こんな凄い戦いを見せて貰ったんだ! 失敗なんか出来るかって!」


 一人の盗賊シーフが名乗り出た。

 そのまま作業に移る。

 それに対し誰も文句を言わない。



 そう言えば戦利品の配分はどうなるのかな?



 因みにシーフはこのゲーム内で唯一、トラップの発見、種類の判別と解除を同時に行えるジョブ。

 しかもMP消費無しで、どのジョブよりも成功率が高い。

 だがそれと引き換えにアジリティーとラック以外のステータス値は相対的に低い。


「フッ! 俺にかかればこんな罠……それ開いたぞ!」

「良し! 先ずは英雄のパーティーからだ!」


 え? いいの? 私達は後から参加したんだけど?


 そこに転送用魔法陣の前でこの階の仕組みを教えてくれた男性が現れて、疑問に思った事を教えてくれた。



 集団戦の場合はパーティー単位で働きに応じた経験値と戦利品が漏れなく手に入る。

 得る戦利品の内容は他パーティーには分からない。

 だから戦利品の奪い合いは起こらない。


 注意点として、

 敵に一番多くダメージを与えたパーティーは経験値が二倍、戦利品は価値が高いモノが手に入る。

 罠解除に失敗した場合、戦利品を得る権利がある全てのパーティーがその罠の効果に晒されてしまう。



 成程。それで戦闘中は必死で、戦闘が終わったら和気藹々わきあいあいとしてたのか。


「あ、もう一つ教えて。先に進む道はどこ?」

「それは宝箱の中身の回収を終えたパーティーの前に順次現れるから心配しなくていい」


 って事は次へ進む為には宝箱の中身を得る。

 その為には戦闘に参加しなければならない、といった行程がこの階では必須になるのね。


 偶然現れた通路や転送陣に便乗は出来ないって事か。


 面倒だな〜と思いつつ、エリーに戦利品の回収をお願いしてから英雄の下へと向かって行った。

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