ミア迷宮! 最終確認?

 商談を終えアイテムを収納し席から立ち上がると背後で仲間達がエリーを見て感動していた。


「「「エリーさんって凄い!」」」


 皆、目を輝かせ尊敬の眼差しを向けていた。

 どうやら先程のやりとりを見ていたようだ。



 店員さんと話すのに夢中で全く気付かなかったよ



「そりゃそうよ! 我が姉だからね!」


 胸を張りエリーの背中を叩く。



 ぶるん!



「「「‼︎」」」


 エマのある部分を見て全員一瞬で固まる。


「「どした?」」


 キョトンとし首を傾げる姉妹。


 両者の間に暫しの沈黙の時間が流れたが、菜緒が歩み寄り、いきなりエマの巨大な山脈を両手で鷲掴みしてきた。



 ぷにぷにぷにぷに



「ひ、ひゃ〜」

 両手を上げて固まってしまう。


「この手応えと弾力……ほ、本物だわ……」

「「「えーーーー!」」」


 今までそこには無かった筈の、自らのモノと同じ感触があったことで驚いて手を離す。


 するとエマは直ぐに両手で胸元をガードしながら離れていく。

 だが直ぐに腰に手を当て胸元を強調すかの如く胸を張り言い返した。


「ふ、ふ、ふふふふはははは。どうよ、これが魔術師イリュージョンマスタの能力よ!」


 勝ち誇った表情。

 だが周りの反応は冷ややかだ。


「なんや造りもんかいな」

「でも大した能力とちゃう?」

「の、能力? そうなの?」

「意外と似合っているかと」

「流石エマさんです!」

「バッチリなの!」

「やはりお姉様は大きい方が良いのですか⁈」

「良かったね、エマちゃん」

「ニンニンなのだーー!」


 感想を述べ始める仲間達。

 どっちかって言えば概ね好評? のようだった。


「違うのよ~これは装備品の効果なのよね~?」


 エマのシルクハットを取り上げサッサとネタバラをしてしまう。



 プシューー



「ちょ! ダメ‼︎」

「あ、しぼんだ……」「萎みました」「縮みよった」「何と面妖な」「エマちゃん素敵♡」


 慌てて取り返そうとするが巧みにかわされてしまう。


「ちょっとかしてみるのだーー!」


 素早く帽子を奪い取るとランの頭へと乗せた。


「あれれーーなにもかわらないのよーー」


 全員の視線が、ポカーンと放心状態のランのある一点に集まる。


「あ、姉様⁉︎ 私で実験しないで下さいな‼︎」


 我に返り恥ずかしそうに急いで両手で胸を隠す。

 確かにお散歩向けの平坦に近い丘には何の変化も起こってはいない。


「装備品とジョブが適合していないからじゃない~?」

「ま、普通に考えたらそうなるわな」


「そうなのか〜? それはざんねんなのね~」


 帽子を回収し力無くトボトボ歩いてエマに返しに行った。


「「全くもう!」」


 プンプンとホッペを膨らませ怒るランとエマ。

 その様子を見て、姉としての気持ちが良ーく分かるエリーはリンの肩を優しく撫でる。


 一方のエマはリンから帽子を奪い取りそのまま被るとボン! とサイズが元に戻り機嫌も戻る。


「うふふふふふふふふ」


 ご機嫌にまた体を揺らし始めた。


 そんな妹を呆れ顔で眺める姉。




「それでみんな満足のいく装備は整った~?」


 全員笑顔で頷く。

 唯一不安そうだった菜緒も今では落ち着いたようで妹の脇で周りをキョロキョロ見回すくらいの余裕が生まれていた。


「取り敢えずこれは? と思ったアイテムは買っておきました~。次はマジックアイテムの番~」


 反対側へと向かおうとしたところ、妹が体を小刻みに揺らし不思議な踊りを始めたまま自分の世界から戻って来ないので、菜緒と菜奈に一旦任せ、自らは皆を引き連れて先に行く。



「いらっしゃいませ!」


 先程は空いていた席が今では満席になっていたので少し待とうとしたところ、一人の店員さんが手を挙げてこちらに目配せをしていた。


 すると相手をしていたお客さんが買い物が終わったのか席から立ち上がり去って行く。


「さあさあこちらへどーぞ!」


 と片手で席を指差し、もう片手でカウンターの上を片付け始める。


 そこに遠慮なく腰掛けた。


「こちらにはどんなモノが置いてあるの~?」

「特殊効果があるモノですね~。代表的なのが魔法呪文書マジックスクロール

魔法呪文書マジックスクロール?」

「おやおや〜? ご存じない? お客さんもしかして〜新人さん?」

「そうよ〜詳しく教えてくれる~?」

「オーケーですね。その代わり〜次回以降も私を指名してちょうだいな」

「指名? もしかして歩合制?」

「お? 察しが良いようで〜」

「指名するかは貴方しだいよね~?」

「あっは! そりゃそうですよ〜ね!」

「では早速~」

「商談といきますか〜ね」


 と調子良く言うとカウンターの下に手を伸ばし何かを掴み取り出すと、綺麗に丸められた古びた紙? を一つ、エリーの前に置いた。


「これは〜初級魔法の呪文書で「ファイアー」の効果があるスクロールでーす」


「「「へ~」」」


 見た目は古代の欧州の貴族などの間で使われていた書簡風の、麻茶色の羊皮紙を丸め簡単に紐で結いてある、特に変哲もない物であった。


「で〜スクロールこいつには二通りの使い道がありま〜す。一つは手に持ち〜モンスターに向け「ファイアー」と叫べば小ちゃな火炎魔法が飛んで行きまーす」


「手に持って叫ぶだけで〜? 誰でも〜? MPは〜?」


「使えまーす。使い捨てのアイテムとは違い何度でも繰り返し使用〜可! だだしアイテムとは違い使用者はMPを消費しますが、消費MPは誰でも一緒で〜す! そこがスクロールの良い所〜」


「もう一つは〜?」


「通常〜呪文はレベルアップにより取得していきまーす、が〜このスクロールを一度でも使えば〜あーら不思議、レベルアップを待たずにその場で簡単に覚えられる、ってな寸法でーす」


「なるほど~」


 それはお得かも〜?


「ただーし出来るってだけで〜適性が無いジョブは何度やっても頭に入ってこないでーす」


「つまり、いずれ使える様になるジョブの人が一回でも使えれば、以後は呪文を唱える事が出来るってワケね〜」


「グー! たーだーしー、スクロールによっては消費MPが多くなるのでー、レベルが低すぎるとー「MPが足りません!」てな事になるのでー注意が必要! 覚えた後も同様! それと適性がないジョブの方が使った場合、威力が半減確定しちゃいまーす!」


「適正? 半減? 例えば誰?」


「呪文が使えない戦士系とかですかねー」


「……なるほど、メリットだけじゃ無いってことね〜」


「ご理解頂けたようで〜はいその通りー」



 つまり呪文を唱える為の必要MPさえあれば誰でも使えるけど、覚えられるのはジョブ次第ってワケね〜


 基本的にMPは誰でも存在するけど、ジョブ次第で上限MPの量は違ってくるし、特にファイター系は物理攻撃や防御にMPを回すから、やはり使用者は限られてしまうかも〜


 まあパーティーメンバーが定番の四人って訳じゃないし、人数も多いんだから役割分担を明確にしておいた方が効率がいいかも〜



「因みにそれ、おいくら〜?」

「千G〜」

「安く」「はなりません〜残念!」

「どうして〜?」

「スクロールは定価販売! どこで買っても同額ですよ~」


 即答か……


「あらそう〜……チョとだけいいかしら〜」

「はあ? どうぞ〜」


 と一言断るとステータスモニターを開きヘルプを呼び出し「ファイヤー」のスクロールの情報を調べ始める。

 すると面白い記述を見つけたので店員さんの顔色を見つつ声に出して読んでみた。


「……魔法呪文書マジックスクロール系アイテムはダンジョン内で敵を倒すと何れかの系統のモノが高確率で手に入る」


 表情から何かを読み取ろうと注意して見ていたが、顔色一つ変えずに「その通りでーす」と返事をしてきた。


「なら~ここで買う意味があまりなくない~?」

「確かにちょくちょく手には入ります! ただし~」

「……もしかしてがある~?」

「その通り! 人によっては、もしかしたら一生同じ魔法呪文書マジックスクロールってことも~?」


 考え込む。

 そして今度は「モンスター」の属性について検索を掛けた。



 ──それぞれの魔物には弱点となる属性が存在する


 ──同系統の属性による攻防は、術者の知力インテリジェンス値と相手の耐性レジスタンスとを比較して高い方が勝るが、その場合でも術の効力は相殺して減退してしまう


 ──呪文やスキル効果を防ぐ、又は無効化するにはアイテムや武具での特殊効果でのみ可能


 つまり全く効かないわけじゃない……


 持っていても損はない……


 だけど……



「一番強力な攻撃系の魔法呪文書マジックスクロールのランクは~?」

「今、ウチで取り扱っているのは中級まででーす!」

「今?」


 掌で「買取りカウンター」がある右方向を示しながら「そっち次第ですね~」と笑顔で返してきた。


 つまり入手した冒険者が売りに来ない事には店頭に並ぶ事はないってことか。

 しかも希少品の様だしタイミングが良くない限りは入手は無理そう。

 ましてや所持金に余裕がある上級ランクなら手放す者は少ないだろう。


 そう考えるとやはり価値は高いのかもしれない。


「なるほど~」

「まあ攻撃も回復系も中級までなら在庫山ほどあるんで必要になったら買って下さーい」

「そうするわ~」



 先が見えない今は無理は禁物。

 私の流儀は「迷うなら一度手を引く」なので、ここは一旦諦めよう。

 必要を感じたら、必要な物だけ買えばいい。

 その頃までには…情報も増えているだろうし、どれが必要かの選別も出来る様になっていることだろう。



「ただし上級ともなるとかなりの額になりまーす」

「いくらくらい〜?」

「モノにもよりますが金貨をご用意しておいて下さーい」



 やはり一度戦ってみてから考えましょう~


 多分攻撃・回復に係わる魔法呪文書マジックスクロールは直ぐに必要なくなる筈だから~



「それでは次~補助系のマジックアイテム。こちらは上級まで揃ってますよ!」

「どれどれ~」


 今度はアクセサリーと小さな紙を取り出した。


「これは補助系の代表的存在である「帰還リターン」の護符タリスマン。そしてこっちが「死耐性デスレジスタンス」の呪符アミュレットでーす」

「へ~~」


帰還リターン」の護符タリスマンはおふだくらいの大きさの紙に胸のペンダントのロザリオと同じ絵柄と家らしい建築物が描かれてあった。


死耐性デスレジスタンス」の呪符アミュレットは大銅貨より一回り大きい木製のロザリオの中心に髑髏の絵柄が彫ってあった。


「こっちはスクロールと違って、一度使うか効果を発揮すると自然消滅しちゃいます!」

「つまり使い捨てってことね~」

「そうでーす。因みに補助系アイテムは迷宮では入手出来ませーん!」

「そうなの~?」

「そうなのでーす。今ご紹介したモノは、唯一の作り手である教会が小遣い運営資金名目で作り提供してくれているのでお手頃価格となっておりまーす!」

「使用条件は~?」

「モノ自体に全ての効果が付与されているのでMPなどの消費も無ーし、どこでも使えて使用者も選びませーん!」

「あらあら~なら袋一杯持っていれば~」

「残念! それがダメなんですね~」

「ダメ~? 何故~?」

「教会との決まりでお一人様一つまで、となっておりまーす」

「そうなの~?」

「はい~この世界でのお決まり事ですので悪しからずー」



 教会……信仰の対象は当然神様……という事は無理みたいね~


 それこそいっぱい持って戦えば、レベリングにしてもラスボスにしても苦なくクリアー出来てしまうものね~



「因みにおいくら~?」

「教会産は数量制限がある代わりに低価格! 全て百Gでーす」

「あら安いこと~。なら人数分頂くわ~」

「毎度あり~」

「あと他の物も見せて~」

「はいはい喜んでー!」





「それじゃアイテムの分配も終わったし、訓練場に入る前に最終確認といきますか」


 胸を張りワザとらしく左右に体を振りながら仕切るエマ。



前衛攻撃フォワードはシェリー&シャーリー、そして菜奈。この三人には盾役も兼ねて貰います」

「了解した」「お任せください!」「了解」


 シェリーの井出達はまんま「侍」で赤系統で統一された鎧・兜・籠手で完全武装しており刀も長短3本腰に差している。


 相方のシャーリーは青龍せいりゅう偃月刀えんげつとうと呼ばれている槍を携え、頭には緑色のバンダナ、派手な柄の直裾袍ちょくきょほうを着て肩と腕、そして胸部には革製の防具装備。


 菜奈はお馬さんがいない代わりにプラチナ色の大楯を持ち、フルプレートメイルを装備。武器は片手剣と騎士に相応しい出立ちだ。



遊撃攻撃フライングアタッカーはラーたんとソニアとリン。この三人は前衛フォワードが敵を引き付けている間にサイドや後方といった死角から敵を削っていく」

「はいは~い」「なのなの!」「ニンニン~」


 ラーナは長い髪を後で結き、赤い帽子に赤いTシャツと黒い皮手袋とスニーカー、さらにジーパン姿。


 ソニアは迷彩色風のカンフー服と皮手袋と足袋。


 二人とも軽装で大丈夫だろうか?


 もう一人、リンだがこちらも外見まんま忍者で全身黒ずくめ。

 唯一見えているのは可愛らしい目元だけ。

 刀は一本だけで背中に担ぎ、腰には手裏剣やらの投げ道具がいくつか下げられていた。

 因みに喋っても何故か口元の生地は全く動かない。



呪文攻撃スペルアタッカーはエリーとラン。この二人には前衛攻撃フォワードの後方で、呪文による先制攻撃をメインに。さらにエリ姉には戦況に応じて補助系呪文、さらに万が一中央が突破されそうな場合には武器による攻撃にも参加する」

「了解~」「はい!」


 エリーの手には腕くらいの長さの棒の先端に鎖によって結ばれた凶悪鉄球が。

 ランは可愛らしい赤いローブと黒マント、さらに赤い魔女帽に先端が龍の顔をしたスタッフを持っている。



補助攻撃サイドアタッカーは私と菜緒・マキ・マリ。呪文攻撃スペルアタッカーの両脇で前衛の攻撃補助と周囲と後方の警戒。さらに全員の回復に気を配ること」

「「おう!」」「はい!」


 先ず一番戦闘に不向きと思われる「料理人クッキングマスター」のマリは上下茶色の法被服に白色の前掛けと帽子といった格好で、腰には各種包丁、さらにフライパンまで下げている。


 マキは弓士だが、武器は大弓ではなく何故かボウガン。

 格好は子供向け童話に登場する「ロビンフッド」ソックリで全身緑尽くし。

 これで耳が尖って胸が無ければ褐色肌のエルフの出来上がりだ。


 召喚士の菜緒だが、フード付きの白いマント下にはダーク系の色の着物を着込んでいる。

 手には大きめな扇子を畳んで持っていた。

 この扇子には私のステッキと同じで、多分武器としての効果は無いと思われる。





 最終確認を終えてから三階へとやって来た。


 そこそこの広さがある部屋にカウンターが一つありそこに店員さんが一人、椅子に腰掛けている。

 他はお客さんも含めて誰も居らず、二階の喧騒とは真逆の環境であった。


 店員さんの後ろには何やら魔法陣らしきものが描かれてある大きなお立ち台が二つあるだけで、部屋の広さとは裏腹に他には何も無かった。


「いらっしゃいませ。訓練場バーチャルルームへようこそ」


 まだ店員さんとの間には距離があったのだが目があった瞬間、向こうから声を掛けてきた。


 こちらは近付いてから声を掛ける。


「ここでバーチャルバトルが出来るって聞いたんだけど」

「はい」

「…………」

「…………?」


 何故か期待の眼差し? で見詰める店員さん。


「えーーと」

「どうされました?」

「えーとお願いします」

「はい! ではこちらへ!」


 急に元気になり椅子から立ち上がると小走りに近付いて来た。


「いやー今日も誰も来ないかと思ってたところなんですよ!」


 皆の前で立ち止まり感動の眼差しを向けてきた。


「そ、そうなの?」

「もう一週間程淋しい思いをしております……」


 今度はシュンとなる店員さん。


「何で来ないんや?」

 心配そうに声を掛けるマリ。


「まあ……普通は皆さんの様な冒険者を始めたばかりの方や、強力な武器や魔法を手に入れた熟練慎重冒険者くらいしか利用しませんからね」


「そうなん?……そりゃ可哀想にな……」

 突然涙ぐむマリ。


「でも今日はこんなにお客さんが来てくれたのでとっても幸せです!」


「うう……う、ウチが小まめに来たるさかい元気出して、な?」


「な、なんてお優しい!」


 涙ぐむ店員さん。


「だから……元気だそ?」

「はい!」


 お互い手を取り合い瞳をウルウルさせて感動している。

 そんな二人を黙って見守る仲間達。


「姉ちゃん達、そろそろええかいな?」

「「は、はい」」



「そこの魔法陣の上にパーティーメンバーが全員乗ると当社管理の訓練場へと転送されます」


「訓練場?」


「はい。今は緊急クエスト発生中なのでダンジョンのみの解放となりますが、通常時には森や山岳、さらには市街地も体験出来ます」


「体験とはどの様な?」


「えーと、やはり先に説明しときますね。ここから転送される先は魔法による仮想空間でして、実際には広大で何も無い広場となっています。その広場には特殊な魔道装置が設置してあり、皆さんの目の前にある魔法陣と連動していて向こうに着く頃には、魔法装置によって具現化された敵やら物やらが準備万端で待ち構えているっといった仕組みなんです」


「なら実際のモンスターではないのか?」

「いえいえ生物に関しては本物です。モノの方は偽物ですけど」


「……もしかして召喚?」

「はい、その通りです」


「料金は?」

「無料です」


「危険はない?」

「モンスターは本物なので攻撃が当たられば怪我もするし勿論全滅もあり得ます」


「全滅の場合は?」

「隣の転送装置でご帰還となります」

「その場合のペナルティーとかは?」

「ありません。五体満足、装備品共々ここに無事帰って来れなければサービスの一環とは言えませんから。あ! ただしあちらで使用したMP、武器や装備やアイテムなどの消耗は元には戻りませんのでご注意を。それと運良く入手出来たアイテムはお持ち帰りが可能です」


「ええんちゃう? この世界に慣れる意味でも」


「どんな敵が出てくるの?」

「代表的なモンスターのみの構成で、参加パーティーの最低レベルの方に合わせて出現します。なので今現在の皆様のレベルだと……最初はスライムかな」


「す、すらいむ……」

 シェリーの目が輝きだした。


「粗方の説明は終わりました。百聞は一見に如かず、皆様気軽に魔法陣の上にお乗り下さい。あちらに到着後、一分でモンスターが現れるので準備を整え見事倒して下さい」


「そうね~みんな心構えと準備はいいかしら~?」


 リーダーらしく号令を掛ける。


「「「はい」」」


「それじゃ~れっつご~」


 早速お立ち台の上に全員が乗ると足元の魔法陣が輝きだし、光と共に全員の姿が消えて行った。

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