十一人目と十二人目! 報告! 本文編集

 二人はそのまま上がり込み皆に近付いて行く。


 この二人、共に背が低いので背後から見たら子供が並んで歩いている様にしか見えないのだが、正面や横から見れば恵まれた体型なのが良く分かる。


 僅かに背が低い赤髪の女性の方はグラマラスで洗練された振る舞い。


 マスクはサラや天探女に比べれば多少は「落ちる」が、それでも充分美人のレベルといえるだろう。

 さらに意識せずに大人の色気を漂わせており、同性であったとしても目を奪われてしまう振る舞い方だ。


 もしここに異性が居たならば身体に密着している宇宙服の相乗効果も加わって、全員漏れなく「前屈み」になってしまうことだろう。


 さらにこの姉妹の特徴として背が低い、というか体型もそうだが、目の前にいる妹とは顔以外性格も含めて全く似てはおらず、本当に双子なの? と疑ってしまう程の「差」があった。


「ん? どうしたの? 素っ頓狂な顔して♪」


 似た顔の双子の姉妹エマ&エリーが見上げ、傍らではプルプルと青褪め怯えながら上目遣いでいるラーナの前で立ち止まり、裏表のない自然な笑顔を二人に向ける。


「お、お帰り~」

「はいはいただいま♪ その様子だとだいぶ調子が戻ってるみたいね♪」


 エリーに近寄り前屈みで顔を覗き込みながらラーナの頭にそっと手を起き優しくナデナデし始める。

 すると掌の温もりを感じた瞬間、ラーナの震えがピタッと止まる。


 だが未だに姉からは声はおろか目配せすら貰えず、不安な表情は変わらなかった。


「はい。みんなのお蔭~かな」

「エリー貴方には心細い思いをさせちゃってごめんなさいね♪」


 空いている片手を伸ばしエリーの髪や頬を優しく撫で始めた。


「い、いいえ」


 少しのか肩を竦めて見せると、今度は顎に手が回り、軽く持ち上げられる。


 何事か? と見るとローナの顔が目の前にあり、自分の目を瞬きもせずに見つめておりその瞳を見た途端、金縛りにあった様に動けなくなってしまう。


 数秒間、その状態が続いたが不意に笑顔に変わったローナが軽く唇にキスをしてきた。


 思わぬ行動に瞬きも出来ずにローナを見つめる。



「うん♪ 変わりないわね♪ しかも良い具合に成熟してきてるわ〜♪」


 は、はい? 成熟って?



「ろ、ローーナ!」



 成熟という言葉で思考が動き始めた事によりやっと我に帰れたところでローナに向け、指を指しながら突然大声を上げるエマ。


「何〜? 大きな声を出して〜♩」


 姿勢を元に戻すと向きを変え、今度はエマに近付いて行く。


「ローーナ!」

「だ~か~ら~何かしら〜?」


 手前まで来たところで足の上で寝ている姉妹の事などはお構い無いしにローナに抱きつく。


「?」


「ローナ! ローナ!」


 抱きつきながら嬉しそうに何度も何度も名を呼ぶ。

 周りの四人は訳も分からず目を見開いて眺める。


「……ん? 何事?」


 大声と枕が急に無くなったことにより目が覚める姉妹。

 姉は「場の空気」の変化に直ぐに気が付き眠気まなこで辺りを見渡すと、見たことがある女性が小さな体でエマを受け止めている姿が目に入る。


「……ろ、ローナさん?」


 名を呼ぶとこちらを向いたローナと目が合う。

 すると先程のエリーと同じく瞬きも出来ず身体が動かなくなってしまう。



 あ、あれ? 何で動けない……の?



 と思ったのは一瞬で直ぐに動ける様になったが、その一瞬の為にバランスを崩してコケてしまった。


 隣の菜奈はまだ完全には目が覚めてはいなかった様で、起き上がらずに頭だけローナに向けていた。


 ローナは次に菜奈と目が合うとニコッと笑顔を作る。

 対する菜奈も今まで見せたモノとは明らかに違い、誰にでも分かる笑顔を返す。


 一通り見終えたら胸元で名を連呼しているエマの肩をポンポンと叩く。

 するとピタリと静かになった。


「はいはい、貴方も私に顔を良く見せて♪」


 頭上から優しい声が聞こえたので、胸元から顔を離して見上げると、澄まし顔のローナがこちらを見ていた。


 黙したまま暫く見つめ合う二人。

 エマは輝かせた眼差しで、ローナは母親の様な眼差しで。




 この二人、実のところ仕事以外ではあまり接点は無かった。


 と言うのもローナは、何事にも一から世話を焼いてくるラーナとは違い、仲間とは常に適度な関係を保ち、付かず離れずの距離で見守るといったスタンスを貫き通しており、エマはエリーに比べ仕事以外で触れ合う機会はあまり無かった。


 それは古い付き合いであるエマ姉妹に限ったことでは無く、他の後輩達に対しても同様で必要最低限の対応しかしてこなかった。


 だからと言って、素っ気ないとか小馬鹿にしているとか虐めているとかでは無く、相手に合わせて適切・的確に分かり易く、その状況に合わせた「理詰め」の対応をしており、相手が納得するまで続けられる。


 それは仲間を大切に思ってのことで、その事を相手に隠す事もせず話しの端々に折り混ぜてくるので反論や我儘もし難くしていた。


 これらのやり方で、後輩達からは頭の上がらない存在として恐れ敬われていた。


 ましてやサラと対等に渡り合い、さらに御することが出来る唯一の存在。


 着任早々の探索者は皆初めはサラに対し、尊敬の眼差しを向けるが時間が経つにつれどうしてもあの残念な性格がポロポロと露見していきイメージとのズレが生じることにより尊敬度のゲージが下がっていくのだが、そこで彼女に対し舐めた態度を取ろうものなら「パワハラ」という特権を容赦無く行使して「力」で屈服させてくる。


 つまりサラの場合はつけ入る隙はあるが、もしそこを突けば何倍にもなって跳ね返ってくるという訳だ。


 対してローナは? と言うとつけ入る隙は無く、さらに近寄るのすら難しくなっているのだ。


 近寄り難くしているもう一つの理由として、ローナ固有のあの能力スキルの存在が大きい。


 先日無謀にもシェリーが挑み、そして完膚なきまでに敗れ去ったが、ある程度の期間Bエリアに在籍している者達は、あの能力スキルをあのラーナに対して行使をしている場面を最低でも一度は目撃しており、皆その光景が脳細胞に焼き付いており、会う度に本能が邪魔をして口答え等は出来ない、果てには身体が硬直するか勝手に逃げ出すかの自己防衛本能が働く程の訳の分からない能力スキルを自分に向けられない為に近付かないでいるのだ。


 ただエマ姉妹は付き合いが長く、性格的にも素直でローナ姉妹に遠慮するような「タチ」では無かったし、先輩としては尊敬しているが周りの仲間が抱いているような苦手意識は殆ど持ち合わせてはいない。


 それは現時点に至っても変わってはいない。


 でも気心が知れた仲であるのは間違いなく、ローナに対しても特にエマには「遠慮という壁」は存在してはいないのも事実なのだが、それでも出会ってから今の今まで抱きついたことなど一度もなく、ましてやこんなに接近したことなどは一度も無かった。


 今回の騒動が無ければこの様な行為をするなど誰にも想像は出来なかっただろう。


 逆に「消失」が起きたことにより、色々な事態が判明し、それぞれの立場や思いが分かって来るにつれ、エマの中では然程大きな存在ではなかったローナの存在が、ローナの姿を見た瞬間揺るぎようのないほど大きなウエイトを占めるまでの存在へと変化してしまっていたことに気が付いた。


 それはわざわざ言葉で確認しなくても抱き着かれた本人には容易に想像が付いた。



「……いいわ〜今まで一番良い状態じゃない♫」


 四人の中で一番嬉しそうな笑顔を向ける。

 その笑顔を見てローナをホールドしたまま立ち上がり、体を持ち上げ周りにお構い無しにクルクルと回り始めた。


「ローナだ! ローナだ!」

「ち、ちょっと、止めなさいって♩」

「やだーーーー!」

「え? えーー!」


 子供の様に喜びながらクルクル回る回る。

 だが散々呑んだ直後で、大声を出し急に動き回り始めたことにより直ぐに酔いが回り始めフラフラし出してそのまま二人とも受け身も取れずに勢いよく転倒してしまう。


 その様子を見ていた周りが一瞬で青褪め固まってしまう。


「ちょ、ちょっと~~♩」

「ロ〜ナ〜~ずぅ~~と~~会いたかったんだよ~~」


 幸いローナは宇宙服を着ていた為、殆ど衝撃は受けなかったようで、エマにしてもそのローナの上に覆いかぶさるように倒れ込んだので怪我もせずに済んだようだ。


 だがお構いなしに覆い被さったままローナの顔に自分の頬擦りをし始める。


 突然の行為に僅かに驚くが漂ってきたアルコールの臭いで状態を理解、酒臭い香りと真っ赤な顔で頬擦りをしてくるエマを静止することはせず、為されるがまま受け入れることにし、呆れ顔をしてから頭に手を回しよしよしと撫で始めた。


 その行為を見ていた皆は、強張っていた全身の筋肉を緩ませを除き緊張を解いでいく。


「……よ!」

「……よ?」


 ここでミアが何事も無かったかの如く妹に向け軽く片手と声を上げて挨拶をする。

 するとノアも同じ様に挨拶を返した。


 数週間ぶりに揃った気心の知れたメンバー。

 

 この時だけに限って言えば穏やかな空気に包まれていたのだが……


「……うっ!」

「へ⁉︎ ちょっ! う、ウソ? ヤダ今はダメーー!」


 突然エマの動きが止まり、上半身を起こした。


 だがその顔は青褪めており何かを我慢しているように見えたが、直ぐにその我慢が限界に達した様で両手で口を押えて嘔吐えずき出した。



「……うぇーーーー……」



 キラキラと光り溢れ出る滝。

 見ると綺麗な虹まで掛かっている。


 どうやらアルテミスが気を利かせて「規制」を掛けてくれたようだ。

 

 だが視覚は誤魔化せても嗅覚はどうしようもない。


 なので久しぶりの和やかな雰囲気を味わっていた者達の酔いが一瞬で覚めてしまう。


 幸い寸での所で頭部保護シールドを作動させたので直接の被害は無かったのだが、清掃の為お掃除モードのメイドさんが速攻でやって来て全員強制的に座敷から追い出されてしまう。


 仕方がないのでそのまま浴場へと移動した。





「あーーーースッキリした!」


 清々しい爽快な表情のエマ。


「貴方ねーこの私に嘔吐物を掛けるなんて信じられないわー♩」


 エマから五mほど離れた距離で片腕を横に伸ばしながらお湯に浸かるローナ。


「呑んだ後に動き回るからよ」


 ローナの後ろで姉の腕をマッサージしながら自信なさげに小声で呟くラーナ。


 二人は未だに一言も会話を交わしてはいないが、気付けばいつもの関係に戻っていた様で表情からも怯えが消え、姉がそばにいる時の普段の上目遣いに戻っていた。


 久しぶりに揃った赤髪の姉妹。

 姉が目の届く範囲にいる時は絶対に妹が姉の前には出ることはせず、どこに行こうとも半歩後方が定位置となっていた。

 さらにあの間延び&オットリとした話し方と雰囲気は何処かへと消え去り、どこにでもいる普通の女の子へと切り替わってしまうのだ。


 この状態だと自信なさげな眼差しに変わり口数も減り、決して目立たず声やテンションも極力控えめの地味っ子に変わる。

 ただただの地味っ子ではなく、場の空気を読みマメな気遣いが出来る素晴らしいお姉さんへと変貌を遂げるのだ。


 それはそれで一部の者達にとってはとても気が休まる、と言えるのだが裏を返せばローナが傍にいるという分かり易いシグナルにもなってしまう。


 どちらか片方だけが苦手という者には大変都合が良いのだが、生憎とBエリアには「両方苦手」か「基本的には関係無い」のどちらかしかいないので、用がある者以外にはそのシグナルは全く役には立つことはない。


 そんな二人の両脇にはエリーと菜緒がおり、エマの隣には菜奈が、ミアノアはかなり離れた場所で盃を交わしていた。


「よっぽど嬉しかったのね~」

「エリ姉だって嬉しかったでしょ? てかそんなに離れなくても」

「油断大敵〜」


「……信じられない」


「な、菜緒姉まで」


 蔑んだ眼差しの菜緒。



 その視線、何だか癖になりそうだわさ



 とエマが新たな趣味に目覚める前にローナへと視線を移した。




「ローナさん、お久しぶりです!」

「はいはい、菜緒も元気そうで良かった♪」

「お陰様で菜奈もご覧の通り立派に成長してくれました」


 菜奈を見で自慢をする。

 ローナも菜緒が言いたい事が良ーく分かっており、二人を交互に見て嬉しそうに頷き返す。


「もう私達の援助は必要ないわね♪ これで貴方もやっと自由になれるわね♪」

「あはは……」

「な〜に〜? まだ何か蟠りがあるの?」

「え、えーーと……努力してます」

「どのくらい?」


 珍しくニヤケながら菜緒を横目で見る。

 すると恥ずかしそうに俯きながらも思わずエマをチラチラと見てしまう。


「……あら、そう言う事♪ それなら貴方と私はライバルって事になるのかしら?」

「そ、そうなんですか⁉︎」

「まあ頑張りなさいな♪」

「は、はい!」

「でも最後に掻っ攫うのは私〜♫」

「え、えーー!」


 慌てふためく菜緒。


「ちょ、痛いわよ?」痛がるローナ


「ね、姉さん」


「なーにー?」


「わ、私だって……負けない」


「あらあらラーナ貴方も言う様になってきたわねー♪ いいわ、仲間に対して暴走しないって約束出来るんだったらもっと堂々としてなさい」


「は、はい! 約束します」


「よしよし♪」


 ここでミアノアが湯船から頭だけを出して近寄ってきた。



 ……てかこの状態だと全く見分けが付かない


 ……一体どっちがミアでどっちがノアやねん



「話しは纏まった♪?」

「「……おう!」」

「なら時間も無いしエリスに気付かれる前に撤収しますかね♩」

「え? 帰って来たんじゃないの?」

「私とミアは今はまだその時期じゃないの♩」

「えーー」

「あら嬉しい反応じゃない♪ 大丈夫、また直ぐ会えるから♪」


「…………」


 ジト目で見るエマ。


「とその前に色々と詰めとかないとね♪ ラーナ、差し迫っての問題は?」

「は、はい。一つ目は天探女主任の研究者としての成果が出てしまいました」

「……ホント?」


 菜緒と菜奈を見る。

 菜奈は無表情だが菜緒は頷く。


「クレアは?」

「覚醒済み……らしいです」


「レイア彼女は?」

「そちらは不明です」


「何で今頃なの?」

「その前にAエリアにアリスちゃんがいた事は?」

「知ってる♩」


「そこで接触をした菜緒ちゃんが気付いたことがあります」

「何を?」

「椿ちゃんが何をしようとしているのか? です。それを聞いて貰えれば」

「早速教えて♩」

「菜緒ちゃん。お願いします」


「はい、順を追って説明します」


「端的にね♩」


 ローナは正面にいるエマと菜奈を見据えたまま、ラーナや菜緒を見ずに話しを続いた。


「Cエリアで私・エマ・菜奈・クレアの四人にて、レベッカと言う女性に会いました」

「確か研究所の創設者だったかしら?」

「はい。現在は探索部本部の工房にいるようです」


「……もしかして「中の人」?」

「……?」

「はい」


「中の人」の意味が分からない菜緒の代わりにラーナが肯定した。


「そう。実在しているのね♩」

「その様です」


 目を細めるローナ。


「まずレベッカは椿姉妹のほぼ全ての事柄に関わってきた人物で、当時の桜の「思い」だけではなく、今の椿の「思い」も把握している唯一の存在なのは間違いありません。その証拠にレベッカが私達四人に対して「私達三人の希望」と言う表現を使っていました」

「三人の希望……」

「その「三人」の内、先日存在が確認出来た桜の現在の「思い」ですが、椿の行いを懺悔した上で今でも当時と変わることなく椿が来るのを待っているそうです。それは実際に会った、そして繋がっているエマが言っているので間違いはないかと」


 エマをチラリと見る菜緒。


「続けて」


「最後に椿。ここからは推測になりますが、自然現象による「消失」に巻き込まれたドリーが戻って来れたのは桜のお陰の様で、同時期にDエリアの探索者が人工的に「消失」により消された件は、当初は椿による警告の意味合いでは? とも思いました、が他にも実験の可能性も捨てきれません」

「何故その発想に?」

「ドリーだけでは確信が持てなかったのでは? 無事戻って来れるかどうかの」

「……桜を帰還させるのに探索者という「贄候補」を使って事前の安全確認?」

「身体一つで送り込むよりも、艦に乗り込んだ状態であちらの世界に送り込めば生存確率が格段に上がるし、帰還させる際にも安全性が担保出来ます。なにせ探索艦の設計に関わったのはアリスさんなのですから」


「…………」


 より目を細めるローナ。


「あとBエリア基地こちらでの「消失」が発生した際に死者犠牲者が居なかった。これは一見すると不自然に感じられますが「贄」になれるかもしれない者達を減らさない、と思えばその不自然さを払拭出来ます」

「……次」

「更に決定的だったのは、Aエリアで本人が言っていた「どう転ぶかは」という言葉。その発言内容への私が感じた心証の裏付けは、椿に近いロイズさんから取れました」

「ロイズ奴は何と?」

「エマ姉妹が「贄」として「覚醒」出来た事は素直に喜んではいたようだが、他の探索者が「覚醒」出来ていない事に対して落胆する訳でもなく、だからと言って悲観しているとか焦っている様子も見られなかったと。さらにエマが「覚醒」した後はエマ姉妹に拘こだわっている様子は殆ど感じられなかった、と」

「つまり? 菜緒の結論は?」



「それは……考えられる全ての準備をした上でどうするか、どの様な結果になるのかを「運命」に委ねる……と言う事」



 一言ずつ言葉を選びながらゆっくりと自信を持って言う。


 その結論を聞いてローナは細めていた目を静かに閉じた。

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