第33話主人公も歩けばフラグに当たる


いよいよ放課後になり『桜井暖人』との

戦いが始まる。

まぁ戦いと大きく出たがただ単に遊びに

行くだけだ。

それに二人で遊ぶとは考えずらいので

向こうは友達を誘ってくるだろう

そうなれば幾分かこちらの心情的にも楽に

なる

『桜井暖人』と友達?になりまだ一週間も

たっていない

正直気をくれする

そこで向こうの友達が上手い事

場を盛り上げてくれたらいい

そして何か起これば近くにあるので

ある程度は対処出来るはず

これからの予定が決まった所で


「よっ!遊びに行こうぜ!」


はい、爽やかスマイル頂きました

取り敢えず返事をと


「それで何人来るんだ?」


「?」

何故か『桜井暖人』は頭をハテナにして


「なにいってんだよ、だって今日はお前のお礼だし」

「それに他のやつは皆、用事だとさ」


えっなんだって?

俺とお前の二人きり?

なんで?


あっそういえば別に皆で行こうとは言って

なかったわ


計画が一気に崩れさった


神は死んだ


そうやってポケーとしている中

おーいと『桜井暖人』の声が聞こえたので

そこで正気に戻った。


「取り敢えず行こうぜ!」


こうして初っ端から出鼻を挫かれた

俺がいた。


一応足立さんにメールをして俺と

『桜井暖人』は遊びにいった。


最初は何を話せばいいか分からず気まずい

雰囲気が流れていたがそこは流石リア充に

して主人公向こうから話題をふってくれる

お陰で最初の嫌な空気が変わっていく

そして気になった事を聞いてみた


「そういえばお礼ってなにしてくれるんだ」


「あーそうだなちょうど腹でも減ったし

飯食べに行こうぜ」

「その飯代を奢りって事で!」


「OKそれでいいよ」

「でもなんか悪いな」


「んっ?なにが?」


「いやただプリントの片付けの手伝いしただけなのに」


「俺が気にするから奢るんだから」

「気にするなって!」


うーむこうして話せば話す程本当に絵に書いた様ないいやつだな

相手の事を考えいい感じで話題をふってくる

話すのが上手いのだ

そのコミュニケーション能力を少しは分けて欲しいぐらいだ

まぁ仮定ではあるが物語の主人公ましてや

少女漫画なら当たり前か

確かにこれはモテるはずだよ

でもあの告白した女子の事を思えば

いい気分にはなれないな

人が一人消えたのだから

もしこれからも『桜井暖人』に告白をする子が現れその度に消えていくと考えるだけで

怖くなる

まてよ最初のあの告白を阻止したのは俺だ

もしかしたら俺のせいなのか?

いや、でもあの時の悪寒を放っておくわけにはいかなかった。

何が正しいのかわからなくなってきた。

そんな事を考えてると


「おーいそんな真っ青な顔してどうしたんだ?」


『桜井暖人』が見かねて声をかけてきた。


「いや、もうすぐ中間テストだろ?」

「そう思うとな」


「あー確かにもうすぐだな」


苦しい言い訳をしてなんとか乗り気った

この事はあとで足立さんとゆっくり話すべきだな

取り敢えず今は『桜井暖人』の監視もとい

遊びに集中しなければ

何か分かればいいだがな


「そういえば何処に行くんだ?」


「そうだな、○○はなんか食いたい物ある?」


「そう言われてもなぁ」


よし、この調子で『桜井暖人』と話をして

いけばなんとかなりそうだな

ぶっちゃけそこまでお腹空いてないので

なんでもいいのだが


「そういえばこの近くに新しく出来た店があるらしいしそこに行かないか?」


「へぇーそうなんだ」

「じゃあそこにするか」


「あぁなんでも中華料理店らしいぜ」


中華料理か悪くない

いやむしろ好きだな

そんなこんなで俺達はその噂の中華料理店に

行くことになった



「ここか」


「やっぱり新しく出来ただけあってキレイだな」


歩くこと10分俺達は中華料理店に着いていた

最近までここは空き家だったはずなので

本当に最近出来たんだな


「取り敢えず入ろうか」


「そうしようか」


いざ入店


いらっしゃいませーと奥から店員さんの声が聞こえた

しかし何処かで聞いた事がある様な

そんな事を思い店員の方を向くと俺は固まった


「な、なんであんたがここにいるのよ!」


「いや、それはこっちのセリフなんだか」


『桜井暖人』が呆れながらそう答えた


「なによ!」


なんでここにいるんだよ


『姫野あかり』

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