第24話新たな問題
「助かったよ」
「流石にあの量のプリントは一人ではキツイからね」
「しかし同じクラスだなんて」
「いやー」
さっきから俺の横でベラベラとしゃべっているのは件の『桜井暖人』である。
あの階段からのラブコメを盛大にかまし
『姫野あかり』が何処かへ行ってしまって
大量にばらまかれたプリントにぽつんと
立つ『桜井暖人』がいた。
これは接触のチャンスと思いプリントを片付け職員室に運ぶのを手伝う事にした。
しかしこいつコミュ力高いなおい
今も二人で教室に向かっているのだが
まるで元か友達の用にしゃべってくる。
つーか同じクラスって認識されてなかったのかよ
あれ?目から汗が出てきそう
だがこれで『桜井暖人』との接点が出来た
大きな一歩だな。
当初は監視と思っていたが影でこそこそするのも悪目立ちするし、それにこのまま友達というポジションでいれば、嫌でも向こうから
ラブコメ展開がやって来るだろう。
「改めて俺は桜井暖人」
「好きに呼んでいいよ」
「俺は○○同じく好きに呼んでいいよ」
「じゃあ○○って呼ぶよ」
「○○助けてくれたお礼に今度なんか奢るよ」
おぉうこのイケメンさらっと下の名前で呼びやがった、いや別に駄目じゃあないが
それにお礼に今度奢るときたもんだ
流石リア充しかも心もイケメンときたぜ
勝てる要素がまるでないよ
「あぁ別に大したことした訳じゃないから」
「いやいやそれでも助かったよありがとう」
気が付けば教室にたどり着いていた様だ
その後今度遊ぼうという事になり(向こうが無理矢理)連絡先を交換した。
リア充ってすげーなおい
そんな訳で俺は桜井と友達になることに成功した。
因みに俺は下の名前で呼ばず桜井って呼んでます、特に理由はない。
しかし俺と桜井が一緒に教室に入った時に
足立さんがこちらを二度見したのはおかしかった。
早速、足立さんからメールが来たので
大分はしょって大まかな事をメールで返したそしてあとでもう恒例になりつつ校舎裏へとの事になった。
件の桜井はまたあとでと言うといつものグループに行った。
俺は俺もグループに戻っていった。
その後グループに戻るといつの間に桜井と仲良くなったのかとか色々聞いてきた
うっとしいわ!!
そして放課後になり足立さんが待つ校舎裏へ
最初はここの不気味な雰囲気にも慣れてきて
逆に足立さんと大きな木の存在で神秘的な
場所になっている気がする。
「おまたせ、待たせてごめん」
「ううん、大丈夫だよ」
「ここ結構好きなんだ」
「だから別に気にしてないよ」
そうして俺達はお互いの情報の報告会はした今日の事を改めて説明した。
足立さんはあの顎に手を当てるポーズをとりなが聞いていた。
「○○君の話はわかったよ」
「確かにこれは大きな一歩だね」
「○○君には悪いけどこのまま『桜井暖人』との接触を頼むよ」
「了解」
「それでそっちは何かわかった?」
そう足立さんに聞いたら難しい顔をしていた
「○○君」
「『桜井暖人』に告白した子を覚えているかい?」
あの時の事は嫌でも忘れない
俺は頷いた。
「私なりに少しでも手掛かりを探す為彼女の事を調べたんだけどね」
「この学校にいやもしかしたらこの世界に」
綾地さんという人間はいないよ
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