第155話 彼方なるハッピーエンド

 ども。

 新巻へもんです。


 KAC2022が始まりましたね。始まったけど自分の中ではもう終わったような。なんというか壁厚すぎだろ。短編なのに☆3桁乗せる作品がごろごろあると勝負にならないんだよなあ。短編はもろにアイデア勝負という感じがしますね。短い中で起承転結を回してラストで唸らせなければいけません。


 私は元々そんなに独創性はあるわけじゃありません。書いている話は割とオーソドックスなストーリーラインですし、登場人物もそれほど尖ってるわけじゃない。丁寧で目に浮かぶような描写ということもなく、じゃあ、俺の小説の売りはなんなんだって疑問の答えが無い……。


 数撃てば当たるかもという物量作戦でここまでやってきましたが、KACに参加するたびに成長してねえなあという慨嘆がわきます。まあ亀の歩みはあるか。去年までは☆が10から30ぐらいだったから、50行ってりゃ御の字。でもねえ、それじゃあ5位にも届かないのだよ。まあ皆勤賞目指して頑張ります。


 さて、今年度最後の同題異話が始まりました。「彼方なるハッピーエンド」です。いつものようにネタバレ行ってみよう。


 最後ってことですから、やっぱりハッピーに締めたい。タイトルもそのまんまハッピーエンドですからね。でも、接頭辞は「彼方なる」です。遠くにあるということで、この距離感をどう見るか。たどり着けないほど遠くの彼方なのか、彼方だけどどうにかなっちゃう距離なのか? どっちでも書ける上手いタイトルですね。


 まあ、今回は素直に届くってことにしましょうか。となると、困難な道を越え目標に到達できるということになります。幸せに暮らしましためでたしめでたし。となるわけです。でも簡単には到達できない。じゃあ、なんで簡単じゃないかという理由を考えましょう。


 邪魔するやつがいるから、又は物理的に遠いから。両方にしちゃって、怪物がはびこるヨーロッパ辺りからはるばる日本に帰ることにでもしましょうか。その理由は……ラーメン食べたいからという腰砕けになる理由で。となると、登場人物もそれなりにぶっとんだ人物になるのは必然でしょう。


 このところ品行方正な話ばかり書いてきたので、ちょっとばかりエッチな感じも加えまして、未来への展望を描いて出来上がり。まあ、二人きりで元から憎からず思っていて命の危険があれば、結ばれるのは自然な流れではないかと思います。今年度の最終回に相応しいかどうかは知らんけど。


 過去にも書きましたけど、私がカクヨムで活動を続ける中で、それなりに文章をかく技術が上がった理由の一つは、この同題異話にあります。自分では思いつかない視点を見せてくれるというのも有りますし、他の方の作品も参考になりました。この伝統が続いていってくれることを願いつつ、今日はおしまいにします。


 ではでは。

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