第147話 年明けこそ鬼笑う

 ども。

 新巻へもんです。


 関東では珍しい大雪が降りました。もう子供じゃないのに浮かれてしまうのは、精神的に若いからということにしておきましょう。それなりに積雪のあるエリアに住んでいたこともあり、雪で停電した経験もあるんですけど、雪が厄介者という思いにはなりません。当時子供だったからか、楽しかった思い出の方が多いです。


 さて、今月も同題異話が始まりました。共通のタイトルは「年明けこそ鬼笑う」です。きっと、来年の話をすると鬼が笑う、という慣用句を踏まえてのものでしょう。分からない未来のことをわーわー言っても仕方ないし意味がない。そんな無益なことをしたら鬼だって笑っちゃう。


 さて、どう料理しましょうか。


 まず鬼ですけど、そのまんまの意味の角が生えている人型生命体とするのか、死者という意味にとらえるのか、はたまた厳しい人を例える呼称とするのかの選択肢があります。まあ、ここは一つ目の直球にしましょう。慣用句を意識しているのだとすればそれが自然です。


 では角が生えている鬼だとして、どういうキャラにするかが鍵になりますね。アニメのリメイクが発表された、だっちゃという特徴的な語尾の女の子が浮かびますが、採用は無理でしょう。著作権は守らなきゃね。その点を気にしなくていい昔話を思い浮かべます。


 こぶとり爺さんがありますね。天邪鬼でもいいか。まあ、やっぱり一番の知名度となれば桃太郎ですよね。あー、なんか戦隊モノと掛け合わせたSFチックな作品を昔書いてるな。とかいうのを思い出しつつ、思考はやっぱり緑の髪の毛の女の子に引きずられます。


 じゃあ、鬼は女性にしよう。安直だけど最初に思いついたイメージは大切だもの。じゃあ、主人公は桃太郎ポジだな。捻りを加えるとして……、転生ものにしちゃえ。今まで書いたこと無いし。現代の価値観持ち込んで貰わず原作ベースだとジェノサイドになりかねないからね。


 あとは、鬼が笑うシチュエーションにすればいい。来年の話をしてもらえばいいのだから、桃太郎には負けて頂きましょう。何度も挑戦し破れて雪辱を誓う。たとえ来年になってもというセリフを吐かせて、笑わせればいい。羊陸之交というわけじゃないけど、拳をかわす間に芽生える感情もあるだろうしな。


 大体の骨格は出来たので、犬、猿、雉をどうしよう。オリジナルなら口頭での読み聞かせなので繰り返しに味が出るだろうけど、文章だとテンポ悪くなりそうだから省略。出さないのもアレだから召喚獣にしちまえ。3枚のお札だな。よし、完成。というような感じでございます。今回は結構時間がかかっちゃった。正月にだらけたせいだけど。


 あ、そういえば、同題異話の自主企画ですが、今年度の企画主である夢月七海さまが来年度の企画者を募集中です。一人でやるのではなく、複数人で分担する形になるそうです。ご興味がある方は手を挙げてみてはいかがでしょうか? ちなみに新巻も立候補の予定です。


 ではでは。


 


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る