第36話 3大奇書(その2)
ども。
新巻へもんです。
最近投稿したものの評価がイマイチです。ちょっと粗製乱造気味かもしれません。そういえば、って強引に話題を変えましょう。期間内に10万字超えることが出来そうな目途がついたので連載中の「ハンナ・ルー」をカクヨムコンに応募しました。まあ、参加することに意義があるってことで。
さて、前回に引き続き、昔好きだったけど今はそうでもない話の続きをしましょうか。元カレ、元カノみたいですね。違うか。3大奇書のラスト「水滸伝」です。最近だと北方健三さんが独自の味付けをされたものを出されてますね。まあ、あれは北方節全開なので別物とします。
「水滸伝」は原書でも数バージョンあります。70回本、100回本、120回本の3バージョンが大きなところでしょうか。ドラゴンボールで例えるなら、ピッコロ大魔王戦で終了、セル戦抜き、ラストって感じですかね。まあ、「水滸伝」は話の水増しも言われているので割と似通っていると思います。
それで、「水滸伝」の何が気に入らないかというとまず主人公が全く魅力的でない。本人は大した能力が無く、謎の知名度だけはあり、偽善者で、時には冷酷無比な判断もするという。金で縛ってる愛人に脅迫されたりするしね。ついでに容姿も恵まれていない。ここまで感情移入しにくい活劇ものの主人公っていないんじゃないでしょうか。
しかも、世を救うことを標榜していながら無辜の民をぶっ殺しますからね。まあ、基本は山賊なんでそりゃそうだろと思わなくもありませんが、だったら変なスローガン掲げなきゃいいのに。アウトローとしても中途半端です。
元は色々な人物の説話集を寄せ集めたことが災いして、登場人物の造形がブレブレです。前半颯爽としていたのに後半で雑魚に成り下がることもあります。あとキャラ被り、得意武器被りとか。関羽をモチーフにしていたキャラが居たのに別のもっとストレートなキャラが出てきちゃったよとかね。
登場人物が108人もいるためか、こいつただのコソ泥とか酒屋のおばさんじゃねえかというのが混ざってるのも味わい深い。まあ、このおばさんは旅人に毒酒飲まして金品奪うんですが。世紀末だぜヒャッハー。個別には面白いエピソードもあります。ただねえ、トータルとしてはうーんとしか言いようがありません。
じゃあ、なんで子供の頃は面白かったんだろう、と考えるとたぶん、その場面、その場面のカッコイイ人物に感情移入してたんだと思います。強い人はいっぱい出てきますから。史進、林冲、武松、花栄あたりですかね。中心的なエピソードでは活躍しますから。いつかモチーフにして1本書いてみようかな。
ではでは。
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