余命僅かな女の子と安楽死を依頼された医者の話。

作者 星火燎原

15

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★★★ Excellent!!!

この作品は、難病を患った少女が、強いられた安楽死を前に絶望する────

────といった物語ではありません()

実の所はその少女が、安楽死の専門たるロボットの医者が
「完治に至るまでの間にしたい事」
と銘打った、
「安楽死するまでの間にしたい事」
を成していく物語です。

一見女の子が遊ぶだけ遊んで安楽死用の薬を飲んで冷たくなる、それだけの物語と思われますが、その実……ラストは江戸川乱歩にさえ並び得る、濃厚な終幕でした……

よく命の在り方をテーマに物語を綴るのですが、慣れない短編に取り掛かろうとした際、展開プロット等諸々の技術を頂戴すべく、星火先生のこの作品を選びましたが……もう、はい……うん、流石です。

少女に問われる、
生きる意味と死する理由。

医者に問われる、
依頼の意味と延命の理由。

寄り添い合う二人が出した答えを……是非とも御一読ください。