探偵ごっこの行く末 ~推理作家の弟と仲間たち~

作者 相田 潤平

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★★★ Excellent!!!

 推理作家の姉を持つ男子高校生が主人公。主人公は新聞部に所属して、学校で起こる謎を解き明かしていく。その新聞部のメンバーは曲者ぞろいだった。
 連続して消えた女子のポーチの謎は?
 推理作家の姉の正体は?
 忽然と駐車スペースから消えた車は、戻ってくるのか?
 そしてある日、生徒会長が新聞部を訪ねてきて、同級生の万引きを目撃したかもしれない、と相談をするのだが、これには意外な結末が⁈
 そんな中、主人公が姿を消し、不審者の影がちらつく。
 主人公が誘拐され、監禁されている⁈
 
 推理と言っても、死体や衝撃的な暴力シーンはなく、誰でも安心して拝読できます。また、学園ものでありながら、売れない推理作家の姉と主人公のやり取りが軽妙で、思わず一気読みでした。

 是非、御一読下さい。

★★★ Excellent!!!

かなり雰囲気がぽわぽわした感じの日常ミステリです。でも、しっかり面白い。

舞台設定やキャラクターに派手さはありませんが、親近感の湧くような優しいリアリティに溢れていて、推理モノとしての爽快感もちゃんとあり、読んでいてとにかく楽しく愉快な気分になります。

日常に現れた謎に対して、メインどころキャラクター達がそれぞれ推理を披露する場面もあるのですが、その推理の内容で個性が出ているところも微笑ましく、作者様のキャラクター造詣の巧みさを感じさせます。とくにオチ担当になりがちなかやのんがいい味だしてますね。ドローンは笑いました。

章ごとのオチのつけ方も落語のような小気味良さで、素敵です。日常ミステリ好きは是非、ご一読を。