◆073◆共同作戦
見た目大きな蛇。大きいって言っても、うん。大きいね。なんていう優しいサイズじゃない!
太さは、ジーンより太く、長さは僕の倍以上!
何か顔の辺りにえらというか、コウモリの翼みたいというか、そうゆうのがあって、茶色っぽい肌。
肌と言っても鱗のような模様をしている。
目はクリッとしていて、割とかわいい。
はっ! また、モンスターをかわいいと思っている!
「ねえ、リゼタ。あの蛇ってかわいい?」
「え? あれ? いや、あれはかわいいサイズじゃないでしょう!?」
「お前、やっぱ変!」
リゼタに聞いたのに、エジンが横から口を出す。
変って失礼だな! かわいいのは目だよ!
「君は、狙われているんだから、もう少し気を張ってくれ」
ちょっと困り顔で、ダイドさんに言われてしまった。
ちゃんと考えちゃうと、怖くて動けないと思うんだけど……。
こんな事をやっている間に、ジーンとサトンはゴブリンリーダーに襲い掛かっていた!
でも、斧をブンブンと振りまわすので、中々近づけないでいる!
って、何か遠くからドドドっという音が聞こえて来た。
何か緑っぽいものが……。って、あれってもしかして、ゴブリン達!!
十五体はいる!
「うわぁ。マジか……」
ナットスさんは、青ざめて言った。
狙われるのは自分だからだ。逃げないと殺される!
「お前も囮になれ!」
「え!? 僕が狙われているのに!?」
エジンが凄い事を言った!
あんな数に襲われたら僕じゃ逃げきれない!
「何を言っているんだ! エジン! クテュールを守れ!」
ダイドさんが、エジンに叫んだ!
弓を構え、ダイドさんはゴブリン達に撃った! それはいっぺんに複数撃ったらしく、ザン! っと、三体に刺さった!
凄い! 全部命中だ!
「ファイヤー!」
リゼタもゴブリンに攻撃!
一応命中するも倒れずに向かって来る!
「くそ! 倒さない限り足止めにすらならないのか!」
ダイドさんが悔しそうに言った。
このままじゃ、全滅かもしれない。
いや、僕とナットスさんは殺される!
「こうなったら! クテュール! 俺が一時的にあのゴブリンリーダーの動きを封じる! その間に、ネックレスだけでも壊す様に言ってくれ!」
そう叫ぶと、ナットスさんは剣を構えた。
「わかった! ジーン! 動きを止めてくれるからネックレスを壊して!」
『
「行くぞ! ウィンドバインド!」
ナットスさんは、剣を振るった!
シュッと言う音と共に、ゴブリンリーダーは、動きを止めた!
「今だ! ジーン! サトン!」
僕の掛け声で、二人は一斉にゴブリンリーダーに襲い掛かった!
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