【新】炎の華 -創壁の君へ-

作者 コノハナサクヤ

群峰を貫く隧道建設に捧げた、造る者と壊す者の熱い想いと希望!

  • ★★★ Excellent!!!

国を東西に分断する巨大な山脈にトンネルを造る!
これだけ聞くと異世界ファンタジーらしからぬ現実的なテーマに見えますが、その難題に取り組むのは、創壁師と呼ばれる能力を有した少女と謎多き火薬師の青年。

トンネル建設には、さまざまな難題が立ち向かい、建設を邪魔する者や、硬い巨大鉱石の存在は、彼らを苦しめます。
また物語に終始登場する「石麻」と呼ばれる毒性物質は、登場人物たちに暗い影を落としていきます。

硬派かつ詩的な文体は、作品にミステリアスかつシリアスな印象を与え、決して明るくない雰囲気で進んでいきます。
しかし、主人公たちの熱い想いと希望は、決して暗くはありません。登場人物を思わず鼓舞したくなるような力がこの作品にあります。

そして非常に面白かったのは、青年に潜んだ謎。それが徐々に明らかになっていくのですが、丁寧に作りこまれていて、最後までページをめくる手を休ませません。
長編ですが決して長すぎず、内容も緻密で、高評価も納得です。

余談ですが、全体を通してルビを細やかに振っており、作者さまの気遣いも溢れております。ぜひご一読ください!

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!


創壁師の少女ナザラ、
火薬師の少年ライナス、

物を創り出すナザラと破壊するライナスの相反する能力が出会った時、物語は動き出します。

ネタバレは良くないので省きますが、
真っ直ぐで少し勝気な性格… 続きを読む

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