第3話 母子手帳のはなし

 今回のテーマは「母子手帳」ですが……実を言うと、私は妊娠が分かったらすぐに病院から母子手帳を貰えるものだと思いこんでいました。


 ですが病院で妊娠が発覚しても母子手帳をすぐ貰えなかったので、子供に異常があってすぐ死ぬかもしれないから貰えないんじゃ……と疑心暗鬼になっていました。


 しかし町の産婦人科から総合病院に移り、それから二回目の検診で、医者から「母子手帳を市役所に貰いに行ってください」と言われました。


 病院でくれるんじゃなくて、自分で市役所にもらいに行かなくちゃいけないということを、私はその時に初めて知りました。


 え? みんなこのこと知ってるの? どこで習ったの? 妊娠しても誰も教えてくれないから困る!


 ということで、ネットで調べたところ、一般的には、赤ちゃんの心拍が確認できる妊娠6~10週目以降から母子手帳は貰えるらしいです。


 なのでひょっとしたら、初めの診察では週数が早すぎて心拍が確認できていなかったので母子手帳の話が出なかったのかもしれません。


 本当は病院で疲れているので別の日にゆっくり貰いにいきたかったのですが、有給の数も限られているし、その日のうちに急いで市役所に向かい、母子手帳を貰いました。


 市役所の子育て支援課的なところに行き、色々と申請をすると母子手帳は貰えます。


 けもフレ(※当時流行ってた)とかエヴァの柄だったらテンション上がるんだけど……と妄想していましたが、私の貰った母子手帳はごく普通のくまさん柄でした。


 この母子手帳のデザインは市町村ごとに違うようですね。


 推し母子手帳なんてあったら開く度にワクワクしそうなんですけど笑


 よく妊婦さんが鞄に付けてる「お腹に赤ちゃんがいます」というキーホルダーもここで貰いました。


 あれってどこで買うんだろう不思議に思っていたのですが、まさか無料で貰えるものだったとは。


 あとは妊婦健診が無料になる検診表だとか、出産したらこういう支援や手当が受けられますよという冊子だとかも貰いました。これは凄く役に立ちましたね。


 それから母子手帳の他に父子手帳なるものも貰いました。


 中身はお風呂の入れ方とかオムツの変え方とか子供が熱を出した時には……とか結構実用的な内容。今はこういう物もあるんですね。(実際に旦那が読んでいるかどうかは不明)


 そこで母親学級や栄養指導なんかの案内も貰いました。が、ここで一つ問題が。


 それは、日付が全部平日だってこと!


 妊娠発覚してから有給を取りまくってしまったので、もう残りの有給も数えるほどしかありません。これは参加できないわ~!


 会社に言えば有給の他に妊娠休暇的なのを貰えるというのも聞いたのですが、安定期に入るまでは周りに心配をかけないよう妊娠を隠すことにしていたので申請もできず……。


 これ、みんなどうしてるんだろう??


 専業主婦ならいいかもしれないけど、今のお母さんってみんな働いてるし、平日にやってどれほど人が集まるのだろう。


 もちろん土日出勤で平日休みだって人もいるかもしれないけどさ。


 でも父親も参加するクラスは開催が全部日曜日なんですよ。


 なんか父親は働いてるから父親の講習は日曜日にしよう、母親は主婦だろうから平日、みたいな考えが透けて見えて、なんだか時代遅れ~! と思いましたね。


 働く妊婦にも優しい世の中になって欲しいですね!


 それから妊婦のためのスマホアプリも入れました。


 たまひよアプリとかninaruとかそういうやつです。


 妊婦のための情報や胎児の成長の様子が色々と分かって便利なのですが、一番役に立ったのが、今日が妊娠何ヶ月で何週何日かひとめで分かるということ。


 妊娠すると周りの人にはよく「妊娠何ヶ月?」と聞かれるのですが、検診の際にお医者さんが使うのは「妊娠何週目」という言葉です。


 この二つの数え方が微妙に食い違うので、自分で計算したり覚えておくよりもアプリに任せたほうが便利なのです。


 ちなみにWHOの定義によると、最終月経開始日を0週0日としたときに、40週0日が出産予定日となるそうです。


 だけど実際には生理から二週間後あたりに排卵が起きて受精するはずなので、妊娠0~1週あたりはまだお腹に赤ちゃんがいないのに妊娠しているということに……どういうこっちゃ。


 世の中、妊娠してみないと分からないことは沢山あるんだなぁと思ったのでした。

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