第2話 出血!そして総合病院

 さて、妊娠初期に出血があり、総合病院に向かった私でしたが、そこには三人の産婦人科医がいました。


 女の人、おじさん、そして若い男性。


 できれば女の人がいいな。若い男性の先生にあたりませんように!――そう願っていたのですが、私が当たったのは、よりによって一番若い男の先生でした。しかもわりとイケメン。


 初めに見てもらった個人病院の先生は、孫がいるような年の人なのであまり恥ずかしくなかったのですが、若いイケメンに股を見られるのはさすがに恥ずかしい~!!


 もっとも、婦人科に行ったら見てくれた先生が中学の時の同級生だったという友人もいるので、それよりは大分マシですが……。


 というわけで、わざわざ紹介状を貰って総合病院に来たからには、何かあるのだろうと覚悟していた私でしたが――。


イケメン「うーん、確かに出血はありますが、妊娠初期の出血はよくある事なので」


 こんなことで病院に来んなと言わんばかりの反応。


 こ、こいつ、イケメンはイケメンだけど冷たいイケメンだわ……。


 まあでも、こういうイケメンに限って無邪気な攻めにたじたじになっちゃうのよね(腐女子の妄想)


イケメン「もう血は止まっていますが、中に血が溜まってるので、あと一週間くらいは出血するかもしれませんね」


※実際にはこの後一ヶ月ほど出血は続きます。



私「そうですか。あの、お薬とかは」


イケメン「いりません。子宮の収縮を抑える薬を使ったところで、流産する人は流産しますから。あまり意味がないです」


私「はあ」



 後でネットで読んだところによると、妊娠初期の流産のほとんどは赤ちゃんの遺伝子異常とか奇形が原因よるもの。


 母親がちょっと運動したからとか仕事で無理したからといって流産することはまずないそうです。


 ……とはいえ妊婦はただでさえ体調が悪いことが多いので無理は禁物!!


 出血の原因も念のため調べてみましたが、赤ちゃんの細胞が子宮内膜に潜り込む時に、細い血管を破ることがあるので出血することがあるとありましたが、結局のところ原因は謎のままでした。


 ともかく赤ちゃんには特に異常はなく、順調に育っているとのことで安心安心。



 が、どういうわけか妊娠13週あたりでもまた出血が。


 前回は何でもないと先生に言われて塩対応でしたし、今回の出血も似たような感じです。大したことないかも。でも万が一のことがあったら……。


 悩んだ末、私は病院に電話して受診するべきか聞いてみることにしました。


 電話に出たのはお医者さんではなく年配の看護婦さん。彼女が言うには



看護婦「うーん、もし生理二日目くらい出血が多いとか腹痛があるとかでしたらすぐにでも来てくださいって言うんですけどー、今の状況では何とも言えませんねー」


 なんだそりゃ! こちとら分からないからわざわざ病院に電話してるんだ! ハッキリしろ~!!


看護婦「ともかく、直接見たわけじゃないので電話だけではこちらでは判断は下せませんねー。患者さんの判断に任せますので、もしどうしても気になるというのであれば来てください」


 ガチャッ。ツーツーツー。


 結局は私の判断に任せるしかないと。


 その時は困り果ててしまいましたが、後から考えたら「それくらいなら大丈夫!」なんて患者の状態も見ずに断言してしまって、万が一後から何かあったらこの看護婦の責任になりますから、断言できないのも分かります。


 結局、出血もあまり多くないし、看護婦さんの口ぶりからするにあまり危険な状態でも無さそうな感じがしたので、結局その日は病院に行きませんでした。


 そして次の妊婦検診の時には、無事に出血は止まっていました。


 一応先生にも「出血があった」と話したのですが、先生はまたしても「そうなんですね」と冷たい反応。


 先生としては恐らくこういう妊婦さんを毎日のように見ているのでしょう。「またか」とでも言いたげな感じ。


 出血があった本人は気が気じゃないのに。


 ネットを見てると、確かに妊娠初期の出血はよくある事みたいで、中には生理みたいに毎月出血する人までいるらしいです。人体って不思議。


 ただ今回私の場合はすぐ数日後に検診があったので病院には行かなかったのですが、行こうか迷った時は、とりあえず病院には行った方がいいんじゃないかと思います。


 もし何も無くても行けばとりあえず安心できますしね。


 ネットを見て不安になるよりまず病院! これ、大事!!

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