第144話 依存症者の告白(144)

 ラブホテルには、たまーに行く。

 惜しむらくは、「回るベッド」が無いことである。

 昔は、あったらしい。なぜ、回る必要があったのか、分からない。

 でも、一度は回ってみたかった。いや、回されてみたかった、か。


 消防法か何かで、撤去されてしまったと聞く。


 戦後の、そういう宿泊施設は、「温泉マーク」と呼ばれていたそうだ。


 名は体を表わす、というけれど、ラブホテルとは、また素敵な名前だと思う。

 Love、愛、という言葉は、甘い。香しい、花のようだ。せつなさ、はかなさも、どこかに。

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