第134話 依存症者の告白(134)
恋人よ、あなたは何も負わなくていい。
わたしが、ただ、好きで、やっていることだから。
あなたは何も悪くない。
何も悪くない。
どうかそのまま、あなたの命を生かしてほしい。
どうにもならない命だけど
やさしく、あなたはあなたの命を愛しんでほしい。
どうしようもなく、わたしもわたしのままでいる。
どうぞ恋人よ、そのままで。
運命を、愛しもうではないか。
焦せることなく、ゆっくり、ゆっくり。
せめて生きてる間ぐらいは。
何かを憎んだところで
どうなるわけでもないのなら
せめて心の中だけでも
自分自身を愛しもう。
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます