第122話 依存症者の告白(122)

 ところで、私の股間にあるものは、恋人から「ポチ」と呼ばれている。

 以前、私の意志に反して上昇志向になるこのものを、私は嘆いていた。

「これはもう、独立した存在だ、どうしてこうなるのか分からない」

 本気で悲しくて、涙ぐんでいた。


 それ以来、これはポチと命名され、「ポチ! 何大きくなってるの!」と叱られたりしている。

 時には、「ちっちゃいねー! 可愛いねー!」とも言われる。


 私のポチは、黙っている。

 ふだんは、おとなしい。そんなに、悪いやつじゃない。

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