第119話 依存症者の告白(119)

 木は、1本の幹から、あちこちに枝を伸ばす。その枝から、さらに新芽を出して伸びて行く。

 その成長を見ていると、幾本も枝があるのに、まったく新芽の出ない枝がある。そして、なぜそこから新芽を出すのだという所から、出たりする。

 しかもその新芽は、そのまま伸びたら内側に行き、他の枝葉とぶつかってしまう、という所から出たりする。


「どうしてこうなるんだろう?」

 植物に詳しい彼女に訊くと、

「植物の中で、エネルギーが回っていて、あ、ここから出よう、ってするんじゃない? 人間だってそうだよね」

 という答。

 確かに、私の中にもエネルギーがある。内側に向かいがちで、空回りしていることが多く思える。だが、そこから、妙な言の葉を出している。

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