第82話 依存症者の告白(82)

 なんとなく、自分の名前を検索してみたら、「姓名判断」に行き当たったので、開いてみた。苗字の頭が天運だかで、そこは大吉であった。苗字の真ん中辺りが人格を表わすのだったが、ここが「凶」であった。名前が地運だか何だかで、これは吉。


 しかし、人格が「凶」というのは、何を意味するのだろうか。

 試しに別の姓名判断を開くと、ここでは天運「大大吉」、人格「大凶」、地運「吉」。大が2つも付いた吉を初めて見たが、やはり人格は大凶であった。人格で凶といえば、凶暴、凶悪が思い浮かぶが。


 昔々の占い師は、その予言が外れたら、殺されていたという。人の人生、国の将来に決定的な言葉を振りかけるのだから、その位の覚悟が必要とされたのだ。

 今も、その程度の覚悟ぐらいがあっても、いいのではないかと思う。殺されるのはいけないけれど、覚悟なら持てるだろう。占いの仕事に限った話でなく、何か公に仕事をする場合に、その心掛けめいたものとして。

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