第80話 依存症者の告白(80)

 私は、きっと働きたくなったら働くだろう。ただ、その「たくなる」時が、いつなのか分からない。

 長い不就労、パチンコ屋通いの癖が身体に沁みつき、ほんとうにナマケモノになってしまったのではないか、という危惧はある。


 嘘、盗み、強姦痴漢、殺傷、罵りはしていない。一般に、ヒトとして最低のラインというところは越えていない。越えたいとも思わない。そこのところだけが、もし私が小さな胸を張れるとしら、張れるところだと思う。

 何とレベルの低い!と思われるなら、そう思われるがいい。


 洪水警報が発令された。町の、どこかにあるスピーカーが、聞きづらい音で無機質に言っている。

 気象庁も為政者も、商品の注意書きも、責任逃れに余念がない。と、労働をしていない私が思う。

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