第47話 依存症者の告白(47)

 ところで、私の心は弱い。ちょっとのことで、すぐに倒れる。だから私自身が、これをなだめ、すかし、柔らかく包みこんで、懐柔していかねばならない。


 足が短く、眼は細いが、身体は今のところ元気そうである。連日のアルコール、数分おきのニコチンにも、耐えてくれているようだ。

 身体は、私のことを、どう思っているのだろう?


「最近、パチンコしてないね。ありがたいよ。腰も楽だし、右腕も喜んでる」

 そうか、そうか。心さんは?

「ずいぶん助かっているよ。あんな悲惨な思いは、もうしたくないよ。ほんとに大変だったんだから。もう、あんな思い、させないでおくれよ」


 そうだよね…


 私は、心と身体の中間にいて、両者の世話をさせて頂いている。

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