第572話 上へ!上へ!
空から落ちてきた巨体は地面の土と大量の火の粉を舞い上げる。
「アニキ!」
「……任せろ」
ヒロユキは魔眼を発動させると地面が動き出してデスフェニックスをみるみる拘束して最後には巨大な土の卵になった。
「……」
「やったかな……?」
ジュンパクはそう言いながらも復活してきた時の為の魔皮紙をばら撒いていく。
「……それフラグ」
「あ、てへへ」
「……復活どうする」
「もしも、これで復活しないのなら地下深くに埋めちゃおう」
「……あぁ」
「アニキ、ミーは色々と準備するけど」
「……俺は____」
そして、時間が経ち30分程。
「やっぱりダメだったね」
卵に亀裂が入り、中からドロドロとマグマが出てきてマグマの水溜りになり……
「ーーーーーー!!!」
その中からデスフェニックスが復活した!
「今だ!」
しかし、これで終わると思っていなかったジュンパクの魔皮紙が反応して、各方面から大砲の弾が発射される。
「望みは薄いけど!」
予想通り大砲の弾はデスフェニックスの身体に命中したが当たった瞬間高温によって溶け、中の火薬が爆発するが効いていない。
「ーーーーーー!!!」
デスフェニックスはジュンパクを発見する。
「フフッ、おいで……今からミーがお前の相手をしてあげる」
ジュンパクの頭にはウサギ耳がついている。
そして____
「追いかけっこしようか!」
思いっきりそのまま真上にジャンプした!
すぐに空高くまで上がりデスフェニックスの身体が小さくなっていくが
「ーーーーーー!!!!!」
綺麗な赤い翼を広げてジュンパクを追ってきた。
「きたきた!【空歩】!」
さらにジュンパクは空中で踏み込みまだ上を目指す。
次第にジュンパクの装備が凍りついて来た。
「う〜……流石にここまで想定してなかったから寒いよぉ……」
そう言いながらもまだまだ上に【空歩】を使いジャンプして行く。
最初のジャンプで射程圏内から離れているのかデスフェニックスは下から追って来ているだけだ。
「早くしてぇ____アニキ!」
そんなジュンパク達をマグマが流れ燃え盛るミクラルヴォルケーノの頂上から見上げるヒロユキは【武器召喚】による美しい日本刀を構えていた。
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