第220話 リュウト達、世界樹に到着!

 《アバレー王国 一突》


 世界樹ウッドを中心に広がる大都市一突……そこにリュウト達は到着していた。

 

 「改めて近くで見るとすごいな……アカネ、どうだ?キールから貸して貰ったローブの調子は」

 

 「はい、ここに来るまでに何度か騎士達を見かけましたが大丈夫みたいです、すごいですねグリードの魔法技術は」


 キールとアカネはそれぞれ黒いローブを着ている。

 このローブには【認識阻害】の魔法がかかっており、その人を意識しない限りそこら辺の歩いてる人くらいの感覚まで優先順位が落ちるようになっている。


 キールにとっては代表騎士と言う肩書きを持ってるが故に必需品だ。


 「君はアバレーではカジノ壊しの犯罪者だからな」


 「はい……迷惑かけます……」


 「さて、じゃぁここから2つに別れる、キールとアカネはそのローブを利用して予定通り女王の所にいって俺達の持つ山亀の情報を餌に取引をしてくれ」


 「分かりました」


 「そして俺達は仲間を集める……会ったんですよね、あの人に」


 「あぁ、しかし……“彼女”に何か出来るようには思えないが……」


 「確かにあの人は戦力としては何も出来ないかもしれません……でも____」


 リュウトは思い出す。


 ミクラルで戦っているとき、聞こえて来たあの美しい声を__


 その声を聞くだけで心の底から力が溢れてきた感覚を____


 「____俺達はアオイを探す!」


 


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 《一方その頃……》


 「いったぁぁぁあ!!!頭いったぁあ!」


 ドゴーーーーンと轟音が洞窟の中にまで響き渡り、気絶していたアオイは宙に浮き、そのまま落ちて思いっきり頭を打った。

 

 「ぼ、僕どれくらい寝てたんだろ」


 周りを見渡すが助けが来ている様子ではない、でもさっきの爆発はもしかしたら


 「洞窟の塞がった入り口をダイナマイトかなんかで爆発させてるのかな!助けが来る3時間前みたいな?」


 一気にテンションが上がるアオイ。


 「あと少しで助けが来る!やった!」



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 【山亀】到着まで後三日


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