第173話 洞窟に潜む誰か!

 

 おやおや、また誰か来たようですぞ、さて、誰が来たのか…….なんだ……またこの質の悪い肉のご老体ですぞか、興味ないですぞ。


 「足元に気を付けろ、滑って転んで怪我をされたら、ユキが心配するからの」


 「はい、わかりました」


 おや?今日は誰か連れてきたようですぞ……ん?どうしたのだ?我がパートナーが何やら震えている様な気がするですぞが、気のせいですぞか?


 あの駄肉は、たまたまこの洞窟に入ったときに無数にある出口を引き当ててからと言うもの……ここを良く利用しているですぞ、そろそろ殺しまおうか?


 「ほれ、早くしろ」


 「待ってください、今そちらに……うわ!あぶな!」


 「滑りやすいと言っただろう」



 そんな事より、この声の主_______!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 な、何ですぞぉおおおお!?!?

 え!そ、そんな馬鹿な!?

 でもあれは紛れもなくあの時の『お姉さん』!?


 嘘ですぞ!?夢ですぞ!?マジですぞか!?手が……手が震えるですぞ、涙が出てくるですぞ……しかし、この日を待ちわびて居たというのに……いざ目の前に来るとどうしたらいいのか解らなくないですぞ!


 「覚えられるかなぁ……すごい複雑だけど……」


 あぁ……お姉さんの声……はぁはぁ……聞くだけで果ててしまいそうですぞ。










 …………む?もうひとつ反応?





 誰ですぞか!お姉さんとの感動の再開を邪魔をする奴は!

 ……おや?おやおやおや?これは……どうしてここに?ですぞ?




 

 「長い洞窟だな、昔クロ達と行ったダンジョンを思い出す」


 


 ……すぐに報告せねば。



 お姉さんの事はしっかりとすべて終わった後にじっくりと……ゆっくりと……ぐふふふふふ。






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