第159話 おじいさんの家にアオイは来た!
《深夜》
「起きたようじゃの」
「……はい、マスター」
今まで居たカジノとは真逆の静けさ。
魔法で光っている電球も古い。
部屋事態もそう多くなく玄関と居直接繋がってる平屋だ、山のおじいちゃんの家……
自分の寝ている装置も今回は簡易的なのか人一人入れる棺のような感じにコンパクトになっていた。
ちなみに毎回服を脱いで下着姿で出荷されるが……まぁ俺男だし気にしない。
もう慣れたものさ、実際、他がどう見ようが俺の心は男だ!
「服はそうじゃの、好きなのを着るといいそこにおいてあるからの、話はそれからじゃ」
「はい」
えーっと、服はっと……いつもの青い服にディーラーのときに使ったやたら上乳だけ露出してるタキシードに……あ、懐かしい!まだ奴隷の教育?訓練?試練?してたときのハイテクなボロ布!
とりあえずいつもの青い服にした。
「では、座れ」
「はい」
「お茶は飲むかの?」
「いただきます」
貰えるもんは貰う、奴隷だから卑しいのさ。
鳴り響く虫の鳴き声、それにお茶……あれ?きゅうすじゃないんだ?
魔皮紙に水を通すとお茶になって入ってる、インスタントのコーヒーみたいだな。
ほんと、この世界は近いようで遠い。
「ほれ」
「ありがとうございます」
美味しい、落ち着くなぁ、もといた世界のお茶で例えるなら爽健○茶を暖かくした感じの味、なつかしい……あんなことがあった後だし、元の世界に帰りてぇ猛烈に。
「じぃじ……?」
「え?」
奥のふすまが開いて小さき声が聞こえたので見ると金髪ショートで幼稚園くらいの子かな?すっごい小さくて可愛い女の子が出てきた!かわえぇ……
「おぉ、すまない起きてしまったかユキよ」
ユキちゃんって言うのか、覚えとこ。
ユキちゃんは怯えてじいさんの背中に隠れてひっついてるがチラチラと此方をみる。
かわええええええ!今すぐおいでおいでしたい。
いや、ロリコンじゃないよ?普通に男の子の小さい子も可愛いと思うし……あれ?でもこの身体でそれってショタコン?あれ?
「じぃじ……」
「ほっほっほ、そう怯えるな」
「ん……」
じいさんはユキちゃんの頭を撫でてなだめてる。
「この人……だぁれ?」
「ん?この人かい?この人は__」
奴隷って子供に説明するのにどうするんだろ?なんでもしてくれる人?お手伝いさん?
しかし、じいさんから出た次の言葉は誰にも予想できない事だった。
「お前の“お母さん”じゃ」
「……え?」
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