第109話 環境が変わりすぎ!
馬の人は、屋敷を案内する前に行く場所があると言って、1階にある扉の中から1つを開ける
すると__
「「「ようこそ!新人さん」」」
「うにゃぉ!?」
「パンっ!」という音と共に、クラッカーが鳴り、まるで誕生日のサプライズパーティーのように、5人の獣人がお出迎えしてくれた!
その中の狐耳の獣人が俺に声をかけてくる。
「驚いたー?」
「は、はい、驚きました……」
「ようこそー、モグリ邸へー、奴隷でもーここに来たら天国よー♪」
「へ?」
テーブルの上には、奴隷に対して出すには豪華すぎる料理が盛られていて、部屋中には、歓迎の意を込めて飾り付けられたであろう装飾が、あちこちに配置されていた。
華やかな飾りや色とりどりの花々が、部屋を彩り、温かな雰囲気を醸し出している。
「じゃあ、主役はここに座ってね」と言われ、主役席に案内された。
「まずは1人ずつ自己紹介していこー」
レッツゴーってみたいなノリで狐耳の獣人女性から自己紹介が始まる。
「私はドーロって言うのーよろしくー」
そう名乗った人は、狐耳の獣人で、身長は150センチほど。
その髪はフワフワとした金髪で、ミディアムロングの髪型が特徴的だ。
彼女の後ろにはふわふわとした狐尻尾が揺れている。
狐ちゃんコンコン………
「次は俺、名前はネール」
ネールは豚の獣人で、その特徴は獣寄りだ。
彼はピンクの肌を持ち、スラッとしていて身長が高い。
髪の色も金髪でセットをしているのかテカテカしてる。
イケメン豚さんブーブー……
「ついでに俺がブロック」
ブロックは狸の獣人で人寄りだけど獣の色が濃い。
まず、目の回りが黒く、髪の毛は茶髪だ。
そして丸っこい耳があり、太ってる。
ブロックはタヌキ、ぽんぽこぽん……
「あたいがルクス、よろしく!」
ルクスは人間よりの黒兎の獣人で黒いロングの髪で兎耳。
身長は170で少し高い。
黒兎バニーガール……
「最後に私だな、私はウマズラと言う」
「ぐはっ」
「?」
「い、いえ」
俺を案内してきた馬の被り物被ってるような獣人はまんまその名前だった。
お馬さんパカパカ……
「それで、君の名前は?」
全員自己紹介が終わったので俺の番になる。
うーん、どうしよ、まぁみんな名前だけだったし1発芸とかはしなくてよさそうだな。
「僕の名前はアオイ、よろしくお願いいたします」
「アオイ、よろしく……これから2週間、私達の事を家族と思って何でも気兼ねなく聞いてくれ」
「……」
その言葉は俺に刺さる……獣人……家族……
「大丈夫ー?」
気がついたら俺の目から涙が出ていた。
俺は……この手であの人達を……
「うん……大丈夫……」
ダメだ……あの事は今は考えるな。
また落ちてしまう。
「辛かったんだな」
ウマヅラさんや他の人も心配してくれて空気がしんみりなってくる。
いかんいかん!
「い、いつもこんな感じで新人さんを迎えてるんですか?」
「あぁ!色々と食べながら話そう」
「そう言うわけでー、かんぱーいー」
「「「かんぱーい」」」
「か、かんぱーい」
流されるままにカンパイをして料理を一口……うま……
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