一歩を踏み出すこと、一呼吸すること、それら全てをレベリングの為の経験値にしている主人公の突き抜けた生き様が最高です。
レベリングの為なら社会常識も世間体も心の墓場に埋葬して顧みない、その覚悟や良し。
それでいて、本当に間違えたら駄目なところは間違えない、本当に気遣うべきところは当たり前に気遣っているところが大好きです。
根っこは善性で、頼り甲斐もある良い男、なはずなのに人生における最上位がレベリング。
ヒロインに恋愛モードが搭載される日が来ようとも、きっと主人公にはオプション機構そのものが無い……
なんだか歌姫までヒロインに加わりそうな予感に、絶対に多大な苦労をするヒロイン達にエールを送りつつ、主人公にはこのまま我が道を突っ走って欲しいです。
そう、全てはレベリングの為に。
この作品をレビューする人は皆書いている事かと思われますが、主人公は頭のネジが何本も抜けているような人物です。どれくらいかというと、作中の超下衆な人間性がゼロのボスに「やめろ!! 怖気が走るッッ!」とも言わせる事できるくらいヤバイヤツです。
だからといって嫌悪しているわけではなく私的にはこの主人公が好きです。
そんな主人公も魅力がありますが、この作品のバトルはテンポが良くて飽きません。他の作品の場合何話か同じ敵との戦闘が続いてしまうと、途中で飽きて早く終われよと思うことが多いのですが、この作品はそんなことはありませんでした。
人を選ぶ作品だと思いますが、ハマればとても楽しい作品なので是非読んでみてください。
自分の努力が「視認できて到達点が見える」様になったらどうする?
たぶん、嬉々として努力して努力の結果に浸ると思う。現実に、このシステム未実装だけどな。
これは「やり込んだゲームのモブ」に転生した「育成マニア」のお話。
主人公は「本編は主役がやればいいや」とか考えてる育成マニアな「本編とは本来関係ない一般人」。
本質的にはレベリング以外興味ない人ですが…「攫われた相手を救う際、どうすれば最大効率でレベリングできるか」「借金が有ったらレベリングだけ楽しめない」てな感じ(言い訳含む)で事件を解決していきます。
ただ、主人公は「頭のネジが何本か抜けてる」んで人は選ぶと思う。