第二十回 三人のMさん?
――世の中には、自分に似た人間が三人いると云われているが、このエピソードは、そうではない。Mさんなら分身の術を使えたり、量産型も存在しそうだけど……、決してそんなこともない。ラガーマンを目指して十五名に拡大した演劇部の中に、Mというイニシャルが三名、存在するということだ。
そのことを、
「Mさんが教えてくれた」
と、そう言ったら、
社会人になると、
社会的な責任が義務づけられる。未成年の頃のようにAさんBさんと、氏名にもモザイクが架かることもなく報道されてしまう。……それは、どの程度の罪なのだろう? TVで全国ネットだから、よっぽどだろうね。マスコミも暇ではないし。……まあまあ、それと同じように? 一人目のMさん、
手段はコメントに……それこそ暗号化は必須項目。従って、ジャンルをエッセイから推理小説へと変換し、その上に解読が必要だ。ならメールは? ダメダメ、個人情報が表沙汰になってしまう。……などど、様々な方法を試してみたけど、所詮は策や法。自然の哲理の前では無力だ。だからこその膝詰めの対話。時代を超えても、最高の行動。
お互いの顔を見て語る。
温かな絆が、そこにはある。人の間に人。だから三人のMさん。……ノリだけど。
二人目は『
――瑞希先生からメモ一枚。これから僕は、その二人に会うことになるのだ。
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