第十回 八月は二度とない美しき企画の……。
企画。……そう企画なのだ。
段取り八分と同じ様に、すべてはそこから始まった。
――この度で第十回を迎えるが、
大丈夫大丈夫。……都合よくもバレない仕組み。
プライバシーは、エッセイに載せない決まりで、まあまあまあ、……テレビでよくあるピーッ! という効果音とともに、規制がかかる仕組みで、○○○と表現される。
一筋の光の向こうへ――辿り着いた。そこは芸術棟。
この学園で、初めてのお友達。
そのお友達の力を借りて、遂に辿り着いた。
目の当たりには瑞希先生がいる。穏やかな、午後の光に包まれていた。
そして、あの……。
僕のね、すべてを見てもらいたくて、
……
顔から火柱が立つほど、瞳が潤むほど恥ずかしかった。……それでも、肘鉄食らう可奈ちゃんから、足も踏まれた。ウルッとくる僕だけど、
――瑞希先生は、あくまで穏やかで、
ここから本題に入る。次回は第十一回、サッカーの人数に匹敵するが……そう。人数の問題もある。可奈ちゃんの紹介によりお願いされたものは、何とまあ、
ザ・脚本なのだ。――瑞希先生はニッコリ笑顔で、僕にお願いした。
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