第13話  十四時四十六分。あれから九年も経ったのか?

今日福島県浪江町の除染現場で、十四時四十六分に作業員全員で黙祷をいたしました。


あれから九年も経ったのかとあらためて認識した次第です。


九年経っても未だ復興半ば……。


綺麗事は言いません。除染作業員は自分の生活の為に、この仕事に従事しています。(自身の健康を代償に)


福島の復興を願い、自身の生活との両立を模索しているのです。


それでも時々疑心暗鬼になります。


除染の最前線である帰還困難区域が解除された後の帰還率が、とても低いのです。


自身の生活の為に働いてはいますが、福島の復興に係わる身としては、除染後にかつての町の賑わいが戻れば良いのにと思わずにはいられません。


そんな日が来ることを期待しながら、自身の生活をたてることと福島の復興の両立を目指しています。

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