第119話



ボーッとしているうちに会議は終わったようだ。


俺は途中で作戦に異議はないかと聞かれたときに「ないです。」と答えただけで、他はいてもいなくても同じだったんじゃないか?


一応頑張って寝たり欠伸はしないようにしたけど、マジで辛かった。



先に会議室からクローノストの王族と思われるやつらが出ていったら、今度は第三王子が立ち上がった。


俺はどのタイミングで出てっていいのかと考えていたら、第三王子が手振りで立ち上がるように指示してきたから、立ち上がって第三王子について部屋を出た。


一応俺らの部屋を用意してくれてるとのことだったが、こんなところで寝泊まりしてたら息が詰まるから断った。

それにたぶんアリアたちの部屋はないだろうからな。



今は第三王子の秘書に連れられて王城の外に出たところだ。


明日の朝、日が昇る頃に南西門の外で待ち合わせらしいから、それまでは自由時間だ。


だから秘書と別れてからまずは宿屋を決めようと思い、南西門側に歩いて向かった。





これは予想外だった。


どこの宿屋も空いてねぇ。


冒険者用の安い宿が空いてないから仕方なく少し高い宿も行ったが空いてない。最後の手段として高級宿にも行ったが、そこすら空いていなかった。


なんでどこも空いてねぇんだ?


「…たぶんですが、魔王に落とされた町から逃げてきた人々がこの町の宿屋を借りているからではないでしょうか?」


アリアが俺の心を読んだかのように答えてくれた。


確かに全員死んだんでなければここに避難してきていてもおかしくはない。

勝手な印象だが、この国は避難民に対して何かをしているとは思えないからな。みんな自費でなんとかしてるんだろう。

もちろん単なる偏見だから実際はわからんがな。


これは最悪野宿か?


「…リキ様。宿屋をお探しなら、この町より南西に少し進んだところに村があります。そこの宿屋なら空いているかと思います。」


そりゃ南西から避難しているってのに南西にある村を利用するやつはあまりいないだろうな。

村じゃ魔王の襲撃に対応出来るとは思えねえし。


でもうちにはセリナがいるから俺らは急襲に見舞われることもないだろうし、村に泊まるとするか。







町から出るときもイーラを短剣にしてから出て、門から離れたところでイーラに乗って爆走したから、まだ日が明るいうちに村に着いた。


だけど選択をミスったかもしれない。


ここにも人が溢れかえっている。

それにスラムみたいな空気が漂ってるし。


気のせいか子どもが多いな。


外で寝てるやつもいるから、これじゃ宿屋が空いてるっていう期待もできねぇな。



あまり期待せずに宿屋に行くと、すんなり部屋を借りれた。3人部屋と4人部屋の2部屋も借りられた。

ただ、食事はないというのをなぜか念押しされた。


まぁ食事なしの宿なんて珍しくないからな。

ないなら定食屋にでも行けばいい。



定食屋に行けば…………………どこも開いてねぇ。


なんなんだこの村は?


「イーラ。魔物の肉とかの在庫はあるか?」


「たくさんあるよ!最近お腹が凄く空くことがなくなって、食べてないからたくさんあるよ!」


どういうことだ?


「もしかして飢餓のスキルがなくなったのか?」


「飢餓?……ん〜。ないみたいだよ!」


マジか!

そういや種族名から大食が消えてるもんな。でも変異も消えてるのにメタモルフォーゼはあるんだろ?

まぁデメリットスキルが消えたんならどうでもいいか。


「じゃあ久しぶりにバーベキューでもするか。」


「「「はい!」」」


アリアとイーラとセリナは元気な返事をしたが、ヒトミとサーシャとウサギは首を捻った。


そういや前にバーベキューをしたのはヒトミたちが入る前だもんな。


まぁ食えばわかるだろ。






宿の庭でやる許可が得られなかったから、仕方なく村の外まで来た。


以前買っておいた鉄板やナイフ、調味料などをアイテムボックスから取り出し、道ばたの大きめな石を集めて土台を作って、上に鉄板を乗せた。


…。


いや、わかってはいたんだが、料理担当はまた俺だった。

別に料理が得意なわけじゃねぇんだけどな。


イーラが魔物を選んで、アリアがレシピを考える。そして俺がそのレシピ通りに味付けして焼くという流れだ。


まぁ前回もこんな感じで作ってめちゃくちゃ美味かったからいいけどさ。


ちなみに火は俺のフレアバウンドを常時発動している。

イーラがバカみたいな量のMPを所持しているからこそ、マジックシェアをしてできることだがな。


枯れ木を集めたり火の調整なんかが面倒だったからしゃーない。



凄いいい匂いがする。

これは食べる前にわかる。


絶対に美味いと。



もちろん最初に焼けた肉は俺が食う。

だから大きめにカットしておいた。もちろんアリアたちは気づいているだろうが、俺に文句をいうやつはいないからな。



俺の拳ほどの焼き上がった肉塊を無理やり口に詰め込んだ。


口いっぱいに詰め込んだはずなのに、口の中で溶けるようになくなるせいで苦しくない。

噛むたびに溢れる少し甘めな肉汁に幸せを感じる。


遅れてくる胡椒とはまた違った香辛料の香りがさらなる食欲を誘い、最後に飲み込む際の喉ごしが二度目の幸せをくれた。


おっちゃんには悪いが、俺の方が肉を焼く才能があるんじゃねぇか?まぁアリアのレシピありきだけど。


他の肉は喧嘩にならないように極力均等に切った。

といっても俺はプロじゃねぇから完全に均等になんて切れねぇけど、喧嘩するほどの差はないはずだ。


というよりこいつらは1つ1つの肉のサイズなんてたいして気にしてないだろうな。

なぜならひょいひょいと次から次へと競うように食べやがるからな。


だから俺は鉄板の端から端まで余すところなく肉を敷き詰めて、できるだけ大量に焼く。


そして、俺も負けじと食う。


こいつらは最初の一口以外は遠慮がないからな。

たぶん食うのに一生懸命でそこまで考えが回らないのだろう。


焼きながら食ってて思うのだが、米が食いたいな。


「イーラ。米はないか?」


「ないことはないけど、前にレストランで食べたご飯だから他のとグチャグチャに混ざってるよ?頑張れば米だけ取り出せるかな?」


「いや、それは遠慮しておく。」


「…リキ様。どうぞ。」


アリアが麻袋のようなものを渡してきたから中を見たら米だった。


「さすがアリアだ!」


テンション上がってる俺はアリアの頭をワシャワシャと撫で回した。

おかげでアリアの髪はボサボサだ。

でもなぜかアリアは嬉しそうに見えるからいいか。


「むー!イーラだっていっぱいお肉出してるのに!」


んだよ。そんなに頭くしゃくしゃにされたいのか?


「そうだな。良くやった。こっちに来い。」


「うん!」


なぜか抱きついてきたイーラの髪を両手でくしゃくしゃにしてやった。


外で食う飯って不思議とテンション上がるな。




そんなことより米を炊かなきゃな。


アイテムボックスから鍋と川でとった水を取り出して、洗わずしまってた鍋を洗った。


洗った水は地面に直流しだが、洗剤使ってるわけじゃないから大丈夫だろう。


綺麗になった鍋に米を入れて水で研ぐ。


この間も肉を焼くことは忘れない。

じゃないとすぐになくなるからな。


水を流してまた水を入れて研ぐを数回繰り返してから、米の上に水が人差し指の第一関節くらいくるように飲み水を入れた。


そして鍋を鉄板のしたの炎の中に直接ぶっこんだ。


失敗したらどんまいだ。

多少焦げても俺は食えるからな。


今度は仕込んだ肉がなくなってきたから新しい魔物を解体して肉を仕込む。


イーラがさっきと違う魔物を出しやがったから、アリアがまた新しくレシピを作って俺が調理した。


まぁ面倒だが、新しい物を食べれるのは楽しみではある。




…ん?




なんか気づいたら5人くらいのガキどもがめっちゃ見てるんだが…。


しかも1人はヨダレ垂らしまくってるし。


「なんだ?食いたいのか?なら並べ。」


なんか今は気分が良いから、腹を空かしたガキどもに無償でわけてやろう。


ガキどもは我先にと並ぼうとして、なんか喧嘩になりそうになってる。


「おい。この量見ればわかんだろ?お前ら全員が腹一杯食うくらいはあんだから喧嘩すんな。喧嘩すんなら誰にもやらねぇぞ?」


俺の言葉にビクッと静止したガキどもは今度は並び順に迷ってるようだ。


「アリア。」


アイテムボックスからちょうど5枚ある皿とフォークを取り出して、てきとうに肉を乗っけてアリアに渡した。


「はい。」


その皿を受け取ったアリアはガキどもに配った。


この皿とフォークは前回のバーベキューの時に使ったやつだ。正確にいうと使うと思って買ったが使わなかったやつだな。


だってアリアたちは皿を使わないで鉄板から直接トングで取って食うからな。

まぁ俺もだけど。


現に今も俺らは皿もフォークも使ってないしな。




ガキどもはあっという間に肉を完食した。

しかもまだ食べたりてないようだ。


この鉄板だけじゃ足りねえな。


「イーラ。鉄板作れるか?」


「鉄は食べてないから無理だよ〜。」


「…石板でも肉は焼けます。石ならそこらにあるのだから、すぐに作ってください。リキ様の頼みですよ?」


「ぶ〜。わかったよ〜。」


俺はべつに無理にとはいってないんだが、まぁいいか。



イーラが馬鹿でかい石板を作ってくれたから、鉄板はキリのいいところで終わりにし、石板で改めて始めることにした。


石板を熱するために一度鉄板側のフレアバウンドを解除すると鍋が出てきた。…忘れてた。

確認すると焦げ臭くないし、むしろちょうど良さそうだということにしておこう。


改めて石板のしたにフレアバウンドを使う。




熱くなるまで少し時間がかかったが、本当に肉が焼けそうだ。


石板が熱くなるまでの間にさらに仕込んだ肉を一気に焼く。


さすがに俺1人じゃもう回らないから、アリアたちにも手伝わせている。




…ん?




ガキどもが増えてねぇか?



皿を持ってるのは5人だけど、その後ろにさらに10人くらいいる気がする。


まぁせっかくだ。

食いたいやつには食わせてやるか。



「食いたいやつは皿を持ってこい。葉っぱでもなんでも肉を乗せるものを持ってきたら並べ。そしたら食わせてやる。」


羨ましそうに見つめていたガキどもが目を輝かせてどこかに消えていった。


そして、皿を持ってるガキどもは改めて並んだ。


まだ食うのか…。





しばらくしたら、さっきのガキどもから話を聞いたのか、予想以上の数のガキどもが並んでいた。

ガキだけじゃなくて大人も混ざってるし。


というか、さすがにこの数はおかしくねぇか?


…まぁいいか。








さすがに焼くのに疲れた俺は食う側に回っている。


なんだかアリアが張り切ってるから、アリアに丸投げした。


俺は最初のガキどもが返してきた皿にさっき炊いたちょっと硬めの米を盛り、その上に肉を乗っけて食っていたら、隣に来たセリナも真似して食べている。


…。


「いや、なんでセリナもサボってんだよ!?」


「休憩だも〜ん。ちゃんとアリアには許可取ってるし。」


「ならいいけどよ。」


俺は改めて焼肉丼にがっつく。



「やっぱりこういうのって楽しいね〜。私、リキ様に買われて本当に良かったにゃ〜。」


セリナは今でも忙しなく肉を焼いている仲間を見ているから、表情が伺えない。


「そう思えてるなら良かったよ。」


俺は呟いてから立ち上がった。


「え?」


セリナは驚いてこちらを見たが、セリナに限って聞こえてないことはないだろう。

それにわざわざ改めていうほどのことでもねぇしな。


「肉がなくなったから取りに行ってくる。」


「は〜い。」


アリアたちの元に歩いて向かうと、背中から不満げな声音の返事が返ってきた。






石板のところに着くと、列に並んでないガキが肉を素手で取ろうとしていた。


「おい!食いたいなら並べ。」


俺の声に驚いた少年はビクッと硬直した。


「はい。このお皿を貸してあげるから、これ持ってあの列の後ろににゃらんでね。」


セリナも戻ってきていたようで、最初のガキどもが満足して返してきた皿を少年に差し出していた。


少年は皿とセリナと俺を順に見た後、走ってどっかに行ってしまった。


「んだよ。クソガキ。」


せっかく気分良かったのにテンション下がるようなことしやがって。


まぁいい。肉でも食って忘れよう。


石板の上の焼けた肉をてきとうに取って、また少し離れたところで食べ始めた。






すっかり空が暗くなって、ようやく全員に配り終えたようだ。


一度並んだ奴が食べ終わってまた並ぶを繰り返されたせいで、かなり時間がかかったな。


まぁ俺は途中からなんもしてないけど。


1番頑張っていたアリアとそれに付き合わされていたヒトミとサーシャは今になってやっと食べれてるみたいだ。


いつの間にかヒトミも飯を食えるようになってたんだな。今朝も食えないと思ってヒトミの分は注文してなかったわ。悪いことしたな。


サーシャも珍しくがっついてるな。皿に肉を盛っているのに石板から直接肉を取って食べるというわけのわからんことをしてるし。

まぁ働いた後の飯はよっぽど美味く感じるからかもな。


イーラは自由人だから魔物を出す以外は好きに食べてたし、ウサギは片腕だからか最初の列整理をやらされた以外は特に仕事もなく普通に食べてた。


そういやセリナがいないな?


セリナを探すように辺りを見回すと、男の子と手を繋いでセリナが近づいてきた。


あのガキはさっきのやつか?


「ほらっ。」


セリナがガキの背中をポンッと押して俺の前に立たせた。

これは腹いせに殴れって意味か?



「ごめんなさい。」


もじもじとしていたガキが謝ってきた。


「何がだ?」


こいつはセリナにいうように促されただけで、どうせ悪いとか思ってねぇんだろ?


「…決まりを守らなくてごめんなさい。逃げちゃってごめんなさい。」


今にも泣きそうにしてる。

まぁ何が悪かったかわかってるならいいか。

でも1番謝らなければならない、俺の機嫌を損ねたことがないのは問題だが、いいだろう。


俺は近くにいたサーシャの皿を奪ってガキに差し出した。


サーシャは信じられないものを見るような目で俺を見てるが、今はガキと話してるから無視だ。


「反省したなら許してやる。腹が減ってんだろ。なら食え。」


ガキは俺とサーシャを交互に見て、しばらく迷った後に両手で受け取った。


「ありがとうございます。」


お礼をいってきたガキにフォークを渡してからサーシャに向き直った。


「なんか文句でもあんのか?」


「え?いや…その…でも!」


かなり目が泳いでるな。


「あ?」


「いえ、なんでもないです。」


さすがに悪かったな。

俯いてしまったサーシャの頭を軽くなでた。


「我慢したサーシャには特別にご飯をやる。肉と合わせて食うとめっちゃ美味いぞ。」


鍋に一人分ほど残ってたご飯を鍋ごとサーシャに渡すと目を輝かせた。


血以外でこんなに喜ぶのは初めて見たかもな。

やっぱり外で食べる飯ってのは俺だけじゃなくて皆テンションが上がるもんなのかもな。






全員が満足したあたりで片付けを始めた。


仕込んだ分の肉はもちろん残らなかったが、使わなかった内臓はイーラに食べさせて、仕込まなかった分の肉はイーラに保存させた。


石板も思いの外肉などがこびりついて、洗うのが面倒だったからイーラに食べさせた。

使いたかったらまたすぐ作れるだろうしな。


鉄板や食器類を全員で手分けして洗い、俺のアイテムボックスにしまった。


匂いにつられて近寄ってきた魔物がいないかをセリナとサーシャに確認させた後、宿屋に戻ることにした。


明日も早いしな。


宿屋までの道中、道端で寝てる子どもがけっこういたが、腹一杯で家まで我慢できなかったのか?…んなわけねぇよな。毛布みたいなのを使ってるから、最初からここで寝るつもりだったんだろう。


「こいつらはなんでこんなとこで寝てるんだ?」


「…この子たちは孤児だと思います。だから町に入るための身分証も宿に泊まるお金もないのだと思います。」


俺は独り言のつもりで呟いたんだが、アリアが疑問に答えてくれた。


そりゃ町が1つなくなって、でも全滅したわけじゃないなら孤児も出てくるだろうな。

孤児以外にも金がないから宿に泊まれないとかはわりとありえそうだな。


「国はこれを放置なのか?これだけの難民がいるのに深刻視していないのか?」


「…町まで逃げてきたものに対しては何かしらの対応はしているかもしれません。ですが、町にも入れない人たちのことには気づいてもいないでしょう。いえ、気づいたうえで気づかないふりをしているのかもしれません。孤児の世話や難民の受け入れにはお金がかかりますからね。」


なんだかアリアが怒っている気がする。


「それでも国民だろ?」


「…ここは次の戦場になるかと思います。そこで敵ごと消すつもりなのではないですか?」


アリアの目の光が消えた気がした。


「は?」


「…もちろんそんなことはさせたくありません。だから早急に魔王を倒す必要があります。」


「もしかして、この依頼を受けて欲しいっていってた理由はこれなのか?」


「…はい。被害を最小限に抑えたいというのは確かに依頼を受けていただきたかった理由の1つです。辺境伯が亡くなられたとローウィンス様から聞いたときにこうなるだろうという想像はついていましたから。」


アリアと第三王女がどういった話をしてるかがわからないが、理由の1つってことはまだ他にもあるのだろう。


最後まで聞かずにいこうと思っていたが、ここまで聞いたのなら聞かない方がおかしいか。


「それが理由の1つってことは他にもあるのか?」


「…もう1つの理由は孤児の中に希望者がいたらリキ様の村に迎え入れてあげて欲しいと思ったからです。リキ様ならこの状況を見たらきっとそうすると思ったので、余計なことをいわない方がいいかと判断して黙っていました。ごめんなさい。」


…。


「まぁいいだろう。アリアからの頼みなんて珍しいからな。希望者に関しては受け入れてやる。ただし、俺の村には働かないやつはいらないし、出会ったばかりのガキどもはまだ信用ならねぇから、全員いったん奴隷にする。その条件を聞いたうえで希望するやつに限りだ。いいか?」


「…ありがとうございます。」


アリアが微笑んだ。


やっぱりアリアはアリアだな。

他人を囮にする作戦をアリアが考えたと一瞬でも疑った自分が恥ずかしい。


「イーラ。」


「な〜に?」


「イーラは明日ここで村人たちを守れ。無駄に戦う必要はないが、敵が来たら遠慮するな。魔王とバレてもかまわないから全力で守れ。いいか?」


「わかった〜。」


「1人で大丈夫か?」


「難しかったら増やすから大丈夫だよ〜。」


増やすって…まぁイーラならなんとかするだろう。

それに俺らがすぐに魔王を倒せばいいだけだ。


「そうか。なら頼んだ。」


「は〜い。」


話しているうちに宿屋に着いた。


今日はもう寝て、明日に備えるとしよう。

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