〇閑話 人物紹介.その20 ―――――――――
※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。
主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり
現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。
ここまでのお話をお読みになられた後に見られることを推奨します。
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『テルセス=エリ=パルミュラ』
・性別:男
・年齢:54歳
・T164
・シワが気になりだしたお年頃
・ヴァヴロナ国有数の名門、パルミュラ公爵家の現当主。
・しかし公爵の座そのものは息子に譲り渡しており、
段階を踏んで当主の座も渡すつもりでいる。
・彼自身は今は、枢密院長を務めており、
病床にあるヴァヴロナ国王に代わって国を治めるサリムーン王妃の
政治的なサポートを担う重鎮として活躍している。
・シャイトとレシュティエラは甥と姪に当たるが、
シャイトの方はやや格の低い遠戚から、
幼少期にレシュティエラの家に引き取られたため、
ミドルネームは同じタムルながら夫婦になった、ちょっとややこしい関係。
・だが、それをさせたのは他でもない、テルセスである。
(※シャイトとレシュティエラは「閑話 人物紹介.その9」参照)
・同じく姪に当たり、生まれつきとても病弱だったルシュティースの
異国への嫁入りに、一族で最後まで反対し続けており、
今でも納得しかねている。
(※ルシュティースは「閑話 人物紹介.その7」参照)
・政治家として正しく辣腕であるが、
いい加減、歳を取った事を理由に一線を退きたく思っており、
子供らの成長に合わせて自分の役目や爵位、立場などを順次譲っていて、
最終的には、後継たる次代に何の心配もないと
確信できる状態で完全引退したいと思っている。
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『サリムーン』
・性別:女
・年齢:37歳
・T160 B89(D+) W62(UB71) H88
・成熟した家庭的な妻
・ヴァヴロナ王国王妃にして、国王代理。
・ドゥーマシュスアル圏に古くから根差すルーツを持った家柄の出で、
ヴァヴロナの国母。
・二人の王子を産んでいるが、どちらもまだ4歳と2歳であるため、
致し方なく彼女が病床の王に代わり、国の舵取りをしている。
・性格は家庭的で包容力こそあれど、
支配者の風格や覇気といったものはなく、政治能力は皆無と思われていた。
・いざ代理を務めてみると、意外にも器用で柔軟な思考力と政治判断、そして
熟達した母親の肝のすわった大胆さもあって、なかなかどうして、
臣下たちが驚くほど、国の政治をこなせている。
・本人的には病床にある夫や幼い子供達の世話をしたいのだが、
国が潰れてはその大事な家族の寄る辺もなくなってしまうと自分に言い聞かせ、
頑張っている。
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『ジルヴァーグ=ルイ=ローディクス』
・性別:男
・年齢:70歳
・T172
・よくある神様イメージ的老人
・ターリクィン皇国の元宰相にして、現在は皇帝の相談役を務める大老公。
・名門ローディクス家の当主であり、
48歳年下の、アンネス=リンド=ローディクスを妻に持つ。
(※アンネスは「閑話 人物紹介.その2」などを参照)
・理想的な好々爺であり、妻に理解ある夫であり、
優れた政治力を持つ老獪な男であり、
皇帝に絶対的信頼と信用を受けている大国の重鎮である。
・高齢である事を除けば、非の打ち所が無さすぎる男性であり、
事実、若い頃は同性ですら嫉妬より先に脱帽する男、と評されていた。
・当然、異性からはモテたが、
その心の奥底に溜め込んだ憤懣とその原因、そして一族家柄を憎むがゆえに、
異性のアプローチに応じることはなかった。
・老いてからアンネスを妻に迎えたのも、
既に自分はローディクスの血を継ぐ子供を儲けることはできまいと
思っているため。
・一族内で唯一、歳の離れた弟を愛していた。
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『オルトス』
・性別:男
・年齢:27歳
・T168
・下っ端小者で、やや不真面目系だが、弁えてる良い部下。
・ジウ=メッジーサの軍人で、サーレウ=ジ=マーラ
・カッチリとしたお堅い軍という集団には似合わない、
ややダレた態度と性格ながら、
持ち前の器用さでじんわり出世してきた叩き上げ。
・物事は何でもほどほどが一番として、功を焦ることもなく、マイペースを貫く。
・将軍の側近になったことで、自分にはこのポジションがベストだと実感。
それ以上の出世欲はもはや消え失せ、
マーラ
・基本は、添えるだけタイプで、自発的な献身さはないが、
自分はそれくらいでちょうどいいと、
将軍との間における主従関係の匙加減も完璧に把握しているなど、
地味にかなり優秀。
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『マレッコ』
・性別:男
・年齢:??歳
・T158
・暗部の顔を持つ執事的な男
・ヴァヴロナのテルセス子飼いの密使。
・背は低いが、丁寧かつ滲み出る暗殺者感が、ただ者でない雰囲気を醸している。
・主にヴァヴロナから国境を越える案件での密使を担当することが多いが、
密使という仕事の性質上、他にいる同様の仕事をする者達と
ランダムで仕事が振り分けられるため、
かなり多くの国に忙しなく出向いている。
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『リュークス=ルイ=ローディクス』
・性別:男
・年齢:??歳
・T???
・ジルヴァーグの歳が大きく離れた弟。
・かつてジルヴァーグが若い頃、
ローディクス一族が骨肉の争いをしていた先代の時代に失われた少年。
・愛称はリューク。
・ジルヴァーグとは腹違いであり30歳以上の年齢差があったが、
当時30代だったジルヴァーグはこの弟をこよなく愛した。
・しかし、ローディクス家の権力争いが醜く、闇深く激化していく中で、
優しくも気遣いのできるリュークス少年は、
自分の母の死を機に、少しでも御家騒動が和らぐようにと、
人知れず自ら家を出ていった。
・ジルヴァーグがローディクス家を継いで実権を握った後、
すぐさまその行方は捜索されたものの、
野垂れ死にしたという情報のみが帰ってきただけで、
遺留品の1つすらない無惨な結果に終わった。
・この事がきっかけで若かりし頃のジルヴァーグは苛烈に怒り、
全ての元凶としてローディクス一族をことごとく粛清した。
・こうしてリュークスが失われてから何十年もの月日が流れたのだが……
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