〇閑話 人物紹介.その15 ―――――――――

※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。

 主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり

 現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。


 ここまでのお話をお読みになられた後に見られることを推奨します。


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『ジョイル』

 ・性別:男

 ・年齢:25歳

 ・T169

 ・私兵にしてはやや細小さい男。


 ・エスナ家が雇っている私兵の1人。

 ・ルイファーンの護衛として同行する。


 ・全体的に、私兵という職業にしては小柄細手な体躯で、

  やや荒事への信頼感が持ちづらい外見をしている。

 ・しかしフットワークが軽く、戦闘においても技巧派で、

  総合的な実力は、一世代上の経験もあってコーヴェスと同等。


 ・同僚として後輩のコーヴェスと気が合い、仕事を一緒にする機会も多い。

 ・元は山賊の息子だったが、父親とその稼業を毛嫌いし、

  子供の頃に決別してからすぐ私兵として自立している。

 ・賊の父に母が襲われた結果として生まれた子だったため、

  独立後、母の居場所は知っていたが、今の彼女の幸せを壊したくないとして

  密かに私兵の稼ぎの一部を家の前に置くだけで、会わずにいる。

 ・毛嫌いする山賊の父親の存在が反面教師となり、

  なかなかできた性格の人間に成長したが、

  言葉遣いは節々にクセとして乱暴さが出ることがある。



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『コーヴェス』

 ・性別:男

 ・年齢:20歳

 ・T172

 ・まだ少し青い、若造感


 ・エスナ家が雇っている私兵の1人。

 ・ルイファーンの護衛として同行する。


 ・同行する私兵の中では一番若く、若干ながら尖り気味。

 ・勧善懲悪の青臭い意識が抜けてなく、

  本人もそういうものなのだと理解はしているものの、

  世の中の理不尽が許せず、なかなか割り切れない。

 ・この若さで実力はベテラン並みと、才能も将来性もあるが、

  まだまだ上司に面倒を見てもらわないといけない若手。



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『ハクラ』

 ・性別:男

 ・年齢:24歳

 ・T177

 ・寡黙


 ・エスナ家が雇っている私兵の1人。

 ・ルイファーンの護衛として同行する。


 ・言われたことに忠実で、徹底して無駄口を慎む性格。

 ・全体的に可もなく不可もないタイプで、どんな仕事でもそつなくこなす。

 ・また、無駄な会話を好まない分、彼が何か意見を述べる時は、

  よく熟慮された見解が述べられることが多く、有意なことが多い。


 ・一方で、命じられたことはできるが、

  命じられないと上手くできないという欠点を持つ。

 ・幼少期に親戚に引き取られ、冷遇された経験から、

  自発的に何かをするという事を本能的に(叱られると思い)恐れてしまう。


 ・私兵になったのも、仕事をする時は命令が下るからで、

  自分の欠点を考慮すると適職であると判断したため。



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『ウルムルトン』

 ・性別:男

 ・年齢:36歳

 ・T160

 ・成金デブだが根は悪くない小心者


 ・サーナスヴァルの町長。

 ・成金趣味で豪華に着飾った太った男。

  しかし目つきは優しく、善人の顔立ちをしている。

 ・性格も小心者で、悪事には心を痛め悩むタイプなのだが、

  小さな欲の連続の果てに成金町長にいつの間にか登り詰めていた。


 ・常に欲と悪事の狭間で苦悩してしまい、

  結果としてちょっぴり欲の重さにいつも偏っては、

  小さな悪事を見て見ぬふりをしてしまう。

 ・ちびちびと積み重ねてきたおかげで、

  財力と商業発展著しい町の長という地位を得たが、

  分不相応な責任感を感じて日々、胃腸と心を痛めている。


 ・自業自得ではあるが、ラッファージャのようにやりたい放題する悪人を

  サーナスヴァルにのさばらせてしまったのも、

  彼の欲の積み重ねの結果と言える。




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『ジャマクーダ』

 ・性別:男

 ・年齢:43歳

 ・T179

 ・面長な中年男


 ・サーナスヴァルの町の重役。

 ・町の管理組合から自警団まで幅広く影響力を持つ男。

 ・ウルムルトンと比べ、こちらの方がわかりやすく小悪党顔と性格をしている。


 ・基本的に町の悪党どもとウルムルトンの橋渡し役をしてることが多く、

  町の裏社会にも通じている。

 ・こすズルい性根をしており、大悪党になれない器ながら、

  悪事の主犯を他人に押し付け、そのおこぼれをすする形で欲を満たしている。


 ・そのため、ウルムルトン同様に責任や追及に弱く、

  誰かに罪をなすりつけようとするのが、すっかりクセになっている。



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『ラッファージャ=ユード=マフマッドル』

 ・性別:男

 ・年齢:23歳

 ・T180

 ・ダメな感じの悪党アラジン


 ・豪商だった先祖の財をむさぼるマフマッドル一族の一人。

 ・一族の中でも特にどうしようもない放蕩男で、

  サーナスヴァルの町周辺一帯で幅を利かせ、

  チンピラよろしくやりたい放題している。


 ・サーナスヴァルの町から10kmほど離れた砂漠の中に、

  大金持ちクラスの宮殿を建て、そこで悠々自適の生活をしている。


 ・金に物言わせて町の役人や警備兵を黙らせたり、路地裏の住人を従えたり、

  私兵をはじめ、宮殿に多くの人材を雇用したり、

  強引に連れ去ってきた女たちを侍らせたりと、まさしくやりたい放題。


 ・一方で、一度自分のモノにしたと認識したら、

  手厚く面倒を見るなど、完全なる悪党というわけでもない。

  (それでも結構な非道っぷりだが)


 ・悠々自適のおぼっちゃんゆえか、

  イザという時はイマイチ、大人の男としての締まりがない。


 ・ガキの頃から遊び人だったこともあって、

  夜の方は相手の女達が憂鬱苦悩し、一晩付き合いきれないほどの剛健。


 ・だがより上手なシャルーアによって満たされた結果、

  新たな性癖が扉をあけてしまったもよう。



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『ジャッカル』

 ・性別:男

 ・年齢:26歳

 ・T168

 ・ややヤンチャそうながら、自分の芯はしっかり持ってる系


 ・孤児の出で本名はなく、

  路地裏の子供スラムだった頃はジャックと名乗っていた。

 ・成長後、ジャッカルと名乗っていくつか職業を転々とした後、

  裏社会の仲介でラッファージャに紹介され、

  彼の宮殿の護衛私兵の一人として雇われた。


 ・状況を何となくで察する力が優れており、

  それを上手く利用してこれまで生きてきた。

 ・おかげで、とびきり酷い目に遭うといったことはなく、

  その出自を考えたなら、かなり上々な実入りと生活を送って来れている。


 ・現実主義リアリストで、

  その根底は “ 自分がより良く生きる ” ことに終始しており、

  必要なら多少の善悪観念はためらいなく捨てた行動や選択を取れる。

 ・善人ではないが、悪人とも言い難い、

  己の生きてゆく方針というものをしかと定めている。



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『ハルマヌーク』

 ・性別:女

 ・年齢:20歳

 ・T161  B90(E+)  W58(UB68)  H84

 ・普通の女性より1歩上の色香



 ・まだ子供っぽさが残る顔立ちながら、色香のある女性。


 ・サーナスヴァルの娼館で、娼婦として勤めていたが、

  ある日客としてやってきたラッファージャに連れ去られ、

  彼の宮殿にかこわれた。


 ・その経歴から、他の女性達よりも男ごとには大きく秀でているものの、

  そんな彼女でもラッファージャとの一晩は、

  翌朝には身体が動かないレベルで大変なもの。

 ・宮殿脱出の日の朝、ほとんど身動きが取れず、

  私兵の一人に抱えられて裏口に来た。


 ・彼女も彼女で、結構な不幸の人生を歩んできたが、そんなハルマヌークでさえ、

  シャルーアの身の上には涙と同情を禁じえなかった。


 ・娼館に来るまでが辛く、逆に娼婦になってからの方が幸せだったことから、

  娼婦という職業をとても気に入っており、

  同僚の娼婦たちの中でも特に仕事に積極的で働き者と有名だった。



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  作品補足(用語や世界観の解説等)


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【 サーナスヴァル 】

 ・ファルマズィ=ヴァ=ハール王国北方域の中心地。

 ・商業発展が著しい町で、活力に満ちている反面、陰も濃い。

 ・腐敗汚職が多く、町のゴロツキが役人と通じてやりたい放題しているなど、

  町の実態には大きな問題を抱えている。



【 ルァシュラムロン 】

 ・クジラのように大きくでっぷりとした体躯を持つ巨大な怪獣。

 ・巨体に似合わず、砂中に潜んでる事が多いので、滅多に遭遇しない。

 ・大昔は 砂漠の主 などとも呼ばれたが、見た目ほど強くなく、

  現在では少し厄介な程度の雑魚扱い。

 ・聴力が異常に発達していて、

  音によって地表の獲物を探したり、危険がないか探ったりする。

 ・常に砂中を移動し、その際に砂を飲み込みながら動くため、

  ” 砂飲み ” と呼称されたりもする。




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