第38話 DJ
ふいぃ~、やっと帰ってこれたか。ん?でもまだこんな時間か。まあ昼飯にはまだ早いけど何も食ってないからな、一先ずこのパンとおにぎりで済まそう。でもま、ちょっとこの万年床に座らせてくださいよっと・・・。
さっきの天使、本当に可愛かったな。あんなに可愛い子がいるのなら三次元も捨てたもんじゃないよな。
う~ん、でもだからと言って手放しで興奮できんよな。何だろうこの気持ち。やっぱ羞恥心ってやつなんだろうか。パンとおにぎり。食いたいんだけど食いたくないな・・・。
正直、あの子は可愛いかった。下手すると恋しそうなくらいに。でもやっぱり恥ずかしいことだよな。いい歳してあんな子供に興奮して。
はぁ・・・。アニメか・・・。二次元か・・・。
俺は一体いつまでこんなことを続けてるんだろうな。いい歳して彼女も作らないで、毎日アニメ、あにめ、animation・・・。
いい加減、目を覚ます時が来たんじゃないか。さっきだってあの子の前でガチャを持っていた事を恥じていたじゃないか。ということは、決して目を覚ますことは不可能な事じゃない筈だ。
だって前例がある。そう、水原さんに夢を見ていた時期もあるんだ。決して三次元に、いや、ちゃんとした女性に気持ちが向かないわけじゃないんだから・・・。
よし・・・。
ええと、こっちのポケットだったな・・・。あった、魔法少女ちゃんのフィギュア・・・。
さよなら・・・。ゴミ箱へさようなら・・・。
次は・・・。お前たちか・・・。こっちから剥がしていくか。
さようなら壁の嫁たちよ。お前たちには本当に世話になったな。本当は無心で一気に剥がしてしまいたいんだけど、無理だったな。
・・・とうとう最後の一枚。そしてついに来たかこの時が・・・。
魔法少女ちゃんは相変わらずの天使。満面の笑顔でミラクルエンジェルキッスのポーズをとってくれてる・・・。
「ミラクーーール!エンジェーーーール!キーーーーッス」
声張った張った。本編でもここまで魔法少女ちゃんが叫ぶのって、51話で怪人おにぎり男爵に放った時ぐらいじゃないか?
「・・・よし!」
さらば!!!俺の魔法少女ちゃん!!!
・・・うし!何か一番豪快に破っちゃったなこのポスター。
ふぅ~、スッキリしたな。んで、スッキリしたから腹減ったな。よし、食うかパンとおにぎり・・・。
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