番外編 無駄な一日

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 時刻は午後二時を回ったな。昨日寝たのが、魔法少女ちゃんの劇場版を二作連続見終わった直後だったから4時過ぎかな?で、起きたのがそんだけ遅くまで起きていたのにもかかわらず9時だったから、目が覚めてからかれこれ5時間が経過したことになる・・・。


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  起き始めはこんなこと意識してなかったけどさ。ここまでくると挑戦したくなるよな。


 え?何がって?そりゃあもう、俺にとっては前代未聞な壮大な挑戦なんだよ。だって俺という人間を全否定しなければ、まず成し得ることが出来ない一大チャレンジなんだから。


 ふっ、それだけじゃよく分からないって?まあ、そうだろうな。っていうか、お前は誰だ?誰が俺に話しかける?え?それは俺だって?俺が独り言を言ってるだけに過ぎないって?ははん、そういうことか・・・。


 まあ、一人で何やってんだろうという、自虐も生まれそうだが、これもきっとこの一大チャレンジを遂行中故の反動なんだから致し方ないのかもしれないな。どうでもいいけど、挑戦なのかチャレンジなのか統一しないとな。う~ん、今回はチャレンジを採用しよう・・・。


 で、いい加減もう一人の俺であるお前に答えを言い放つけどさ。結局さ、朝9時に目が覚めてから5時間が経つ今の今まで、俺は一言も声を発していないってことなんだよ。


 人生初さ、多分ね。こんなに長い事自分の声帯を震わせないのは。そりゃ寝てるときはそうかもしれないけど、あくまで起きている日中にこれが行われる機会というのは滅多にないことだと思う。だって今日は休みだからできることだけど、普段は仕事もしてるわけだし。


 さっきも言ったけど、何も初めから今日は声を発しないぞと決めたわけじゃない。そうだなぁ、12時くらいだったかな?お昼の4分クッキングの時間にあの軽妙なワルツが流れた時に、思わず体が踊りだしたんだが、その時にあれ?俺今日声出したっけ?となったんだ。


 そりゃあ、前日休み前だってことで、魔法少女ちゃんオールナイトと自分の中で決めこんで、アニメ三昧としゃれ込み、そこで画面に向かって一人、かわいいだの天使だの作画が崩壊してるだのを散々酒を飲みながらくっちゃべってたから、意外と早く目が覚めた9時の時点で、喉はカラカラで何も言葉を発したくない気分だったのは否めない。


 だけど12時にそのワルツが流れ出した時にその事実に気が付いたときは流石に驚いたな。で、反動で飛び切りでかい声を出してやろうとその時一瞬思ったけども・・・。


 ほら、ネットの書き込みとかTVでタレントがたまに言ったりするじゃん。一人暮らしだと一日声を出さずに終わることもあるって。あれって本当なんかねぇ、と聞くたびに思うんよ。


 ほら、俺は元来めちゃおしゃべりだから、普段会社でも仕事はまぁ、出来ない方かもしんないけど、コミュニケーションはバリバリ取るし、家で一人の時もさっきみたいにTVの前であれこれ喋ったりするわけだから、俺の声帯っていうのは、365日フル稼働なわけよ。


 もしかしたら寝てる時も寝言を言ってるかもしれない。そうなったらコンビニと同じの24時間フル営業ってことだ。寝言を言っているかどうかを横で誰かに寝てもらって確かめてもらいたいところだけど、まあ、今のところ候補は水原さんしかいないかな。てへへ・・・。


 って、んなわけあるかい。


 んで、話は戻るけどよ。たまたまとは言え、そんなに喋ってないのなら、じゃあ今日一日、頑張って一言も喋らない日を作ってみようかと考えたわけね。俺の声帯にもまだまだ活躍してもらわにゃならないわけだから、たまには休みもあげなきゃなという意味も込めてね。


 んで、12時から意識して始まったこの壮大な挑せ、いやチャレンジなわけだが、それから2時間経過した今、まあ、あんまり苦痛とか、早く辞めたいとかいう気持ちも出ないまま問題なく過ごせている感じはするよ。


 昼飯は初めはこの間買ってきた新発売の激辛ラーメンを食べようと思っていたけど、むせ込んで思わず声が出てしまう可能性も考えられたので、ここは安全牌をとってにゅう麺に変更したしな。


 そして正直眠気もあるんだよね。そりゃ思わず9時に起きたとはいえ、本当は4時まで起きてた人間なんだから、睡眠不足は必至なはずだ。


 だから今からでも昼寝をすれば、それだけ睡眠もとれて疲れもとれるわ時間も進められるわこのチャレンジの成功率もアップするわでいいこと尽くしの筈なんだが・・・。


 まあここで寝てしまっては、逆に夜が眠れなくなるリスクもあるからな。明日は仕事でしかも地獄の5連勤ときてる。しかも鬼の山田とシフトがだだ被りという悪夢だ。明日気合を入れるためにも、夜にしっかりと寝て明日に備えなければなるまい。


 だから今は頑張って起きていることがベストなんだが、正直体はかなり疲弊してしまっている。こんな状態じゃ、別にチャレンジしなくとも喋る気力が出ないのかもしれない・・・。


 ・・・ん?


 んだぁ?こんな時間に携帯がバイぶってるぞ?しかもこのバイぶりようは電話に違いない。誰だ?一体誰が休日の俺の貴重な時間を割こうとしてるんだ?


 ・・・何だ。誰かと思えばお前か斎藤よ。ん?こいつは今日仕事の筈だがな。何で仕事中に電話なんかしてくんだ?まさかまたくだらない頼みをしてくるんじゃあないだろうな。


 しかしどうしたものか。そりゃ相手がただの斎藤だし、今は壮大なチャレンジの真っ最中だ。別にこのままシカトを決め込んでも罰は当たるまい。


 でも、折角のチャレンジをただ何のイベントもなく過ごしたんじゃあ達成感も得られない気もする。


 ここは電話であっても無言のままで乗り切ることが出来るかというミッションを己に課した方が面白い気もするな。よし、いっちょやってみるか!


「・・・もしもし?斉藤ごめんね、休みの時に。今ちょっといいかな?」


 さて、俺は声を出せない状況であるが、ここはどうやって奴と意思疎通を図るかが問題だな。


「もしも~し?斉藤、聞こえる?ちょっといいかなぁ?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 カンカンカン・・・・・・・・。


「ん?何だ今の音?」


 悪いな斎藤、今の俺にはラーメン鍋をお玉で打ち付けるくらいの意思疎通の取り方しか今は思いつかないよ。もうちょっと思案する時間をくれればなぁ。


「ねぇ?斉藤そこにいるんだろう?何してるんだ今?」


 カンカンカン・・・・・・・・。


「・・・今、何処にいるんだ?」


 カンカンカン・・・・・・・・。


「家か?」


 カン・・・・・・・・・・・・。


 一応、カン、が、はい、って意味で、カンカン、が、いいえ、っていう事にするか。


「・・・なあ、今一人か?」


 カン・・・・・・・・・・・・。


「・・・まさか、彼女でも出来たのか?」


 なんちゅう質問だ?しかも、まさかとは何だよ。いやでもまあ、悲しいかな今はいないわけで。だからここは癪だけど・・・。


 カンカン・・・・・・・・・・。


「そういうことか・・・・・・・・・・・・」


 お?斉藤の奴何がそういうことなんだ?


「今本当に一人なんだよな?」


 カン・・・・・・・・・・・・。


「そうか、傍にいるんだな」


 ・・・は?


「分かったよ。斉藤、手短に話すからな。・・・今のお前の状況が分かったよ。ずばり監禁だな?」


 え・・・・・!?どうしてそうなんだよ!?


「間違いないな?」


 カンカン・・・。


 違うに決まってんだろう、あまりにも飛躍し過ぎだっての。


「そうか、やっぱり・・・。まさかお前が休みの日にこんな事態になってるとはな」


 カンカン・・・。


 おいおい、違うって言ってんだろう!って、これだけじゃ分からんのか。ちゃんとお玉で叩く回数を変えてるってのに。


「落ち着けよ斉藤。もう大丈夫だから」


 カンカン・・・。


 何言ってやがる。お前が落ち着けっての、さっきから違うって言ってるだろうが。


「お前がどこにいるかを突き止めなくてはならないな。どこで監禁されているか」


 ・・・もう駄目だ、こいつ完全に俺が監禁されていると思っていやがる。まあ、電話口の相手の返事が全部、音だけだったら不審には思うかもしれないがよ。まさか監禁されているとまでは思わんだろう。サスペンスドラマじゃあるまいし、そう簡単に事件なんて起こらんのだ。


 まあいい加減俺も声を出してはっきりさせるべきなんだろうけど、何だかなぁ。こいつがこれからどんな行動をとるかをちょっと見てみたい気もするし、もうちょっと粘ってみようかなって思っちまうよな・・・。


 ・・・よし決めた!もう少しこいつの出方を見てみよう。


「・・・今自分がいる場所が分かるか?」


 カン・・・・・・・・・・・・。


 まあ、家だしな・・・。


「そうか、そこから何か見えるものがあるか?」


 ん・・・?だから、まあ家だから、色々見えるがな。目の前にはこの間新調した魔法少女ちゃんの激かわなポスターがあるし。


 カン・・・・・・・・・・・・。


「・・・という事は、お前は目隠しをされているってことだな」


 カンカン・・・・・・・・・・。


「監禁される前、お前は彼女と一緒にいたのか?」


 カンカン・・・・・・・・・・。


「そうか、それならお前を監禁したのはその彼女ってことか?」


 カンカン・・・・・・・・・。


「・・・今そこは、屋内か?」


 カン・・・・・・・・・・・。


「周りで人の声が聞こえるか?」


 カンカン・・・・・・・・・。


「大人の声か?」


「・・・なんだよ、いっつも遅いよな、お前んとこの出前。こっちは散々待ってんだよ」


 ん?またかよ、隣の部屋の奴、いつも声でかいんだよな。しかもこれで3回目だぜ、出前の兄ちゃんに文句たれてんの。嫌なら自分で飯くらい作れよなって感じだぜ・・・。って、俺も自炊しないけど。


 あ、でも大人の声は一応聞こえたなタイミングよく。だから・・・。


 カン・・・・・・・・・・・・。


「・・・そうか。それならそういう場所っていえば・・・」


「・・・もしかして、アヒルの声が聞こえるか?」


 は・・・?ああ、いやまあ、ここは・・・。


 カンカン・・・・・・・・・・。


「なるほど・・・。聞こえるんだな」


 ・・・は?さっきからこいつは何を質問してきやがるんだ?アヒル?何でアヒルがこんな状況で出てくるんだ?


 それに、なんかこいつ、さっきから俺の返事と逆の反応をしてないか?ちゃんとこっちのルールにのっとれってんだ・・・。


 あん?ちょっと待てよ?さっきから全部逆の反応をしてるんだよなこいつは。ということはつまり、こいつの中では俺が、カン、がイエス、カンカン、がノーのつもりでいるのに、カンが、ノー、カンカン、がイエスと思ってるってことか。


 ・・・そうか、そういうとこか。まあ、面倒くさい間違いをしやがってよ。普通、カン、がイエスで、カンカン、がノーって思わんかね?まあこんなことに普通もくそもないかもしれないけど、普通の感性の持ち主なら、俺のルールが主流だよなぁ。


 ま、こいつは普段からちっとばかし変わってるからな。おじさん探し、DJ騒動、どっちもこいつの変わった考え方が、色々と騒動を巻き起こしたからな。


 まあとにかくそれは置いといて。こいつがそういうルールの下で聞いてるんだったら、改めてこいつが今どういう考えを持っているのかをこっちでも推理してみるか。


 ええと、最初こいつは俺が今家にいるかと聞いてきたよな。それで俺は、カン、と答えたわけだから、イエスなんだけど、こいつはノーと思っている。だからどこか別の場所にいるって思ってるってことだ。


 んで、次の質問。今一人なのかってこと。俺はイエスと答えたから、その反対。こいつは俺が誰かと一緒にいるって思ってる。


 で、確かお次は俺に彼女が出来たのかって聞いてきたよな。んで、俺は、カンカン、と悲しいけど否定したわけだ。だけどこいつにとっては、それはイエス、と捉えたわけだから・・・。


 え~!斎藤の奴。まさか俺に彼女が出来たと思ってるのか?自分で言うのも何だが、んなわけないだろ?どうしてそう思うかなぁ。さっきからこいつの考えが飛躍し過ぎてついてこれん。


「・・・斎藤。待ってろ、今の電話で大体わかったからな。今からすぐに向かう。それまで耐えててくれ・・・」


 え?おいおい、今の電話で分かったってマジかよ。おい、斎藤!・・・あ、切れちまった。


 斎藤の奴、今の俺との会話で俺がどこにいるか本当に分かったのか?今の会話で手掛かりが掴めたとは到底思えん。


 でも、斎藤が全部反対だと思ってるのなら、俺は彼女にどこか屋外で監禁されているってことになってるんだな。


 それがどこかってことだけど・・・。


 ん?そういえば、アヒルって、確か近くの公園の池に何匹かいたよな。


 そうか、斎藤の奴、俺が公園にいると思ってるんじゃないか?あそこだったら、大人の声じゃなくて子供の声が聞こえるし。


 つまり俺は、彼女とあの公園の池のほとりでデート中に、口論か何かになって、後頭部を殴られ気絶させられる。そして目隠しをされて近くの茂みの中にでも隠されて監禁されているってことになるのか?


 んな馬鹿な話があるかい、って感じだけど、あいつの勘違いを総合するとこうなるもんな。


 これは面白いな。どうせならこっちからあの公園に行ってみるか。今からあいつ来るって言ってたし、仕事をサボることになるだろうから、そこまでしてやってきて、俺がニヤニヤして立ってるの見せたらあいつ、驚くだろうな。そして山田の奴にまた雷を落とされてチャンチャンってところか。


 うし、そうと決まれば早速、公園にレッツラゴーだぜ。正直、喋らないストレスの発散もかねて外に出たかったところだしな・・・。




 とまぁ、もうかれこれ、2時間はかかりますが・・・。


 おい!斎藤の奴、どうして来ないんだ。あいつの勘違い推理が正しければ、もうこの公園にやってきてもいいはずだろう?なのにどうして来ないんだ?


 早くしないと俺の命が危ないって思わんのかね?鈍器で殴られて茂みの中で倒れてんだぞ?まだまだこの時期は寒いってのに・・・。


 いや、それよりもっていうか、もう喋らないことに対してのストレスの方が勝っている。ああぁ!!早く喋りたい!いや、喋れよという話だけど、もうここまで来たんだからこのまま明日を迎えたい!!


 ああ、でもでも!ストレス半端ないぜ。そしてアヒルがやかましい!!!


 もういい帰ってさっさと寝ちまおう。さっきは寝ないと思ったが、斎藤の訳の分からん電話ですっかり疲れちまった。とにかく今は頭を空っぽにして寝よう・・・。




 ・・・ん?インターフォンの音が鳴ったか?誰だよ一体・・・。


 ・・・あ、もうこんな時間か。いつも俺が仕事から帰ってくる時だよな。すっかり夜になっちまった。


 ・・・にしてもぐっすり寝たなぁ。こんだけ寝て、後からまた寝られっかな・・・。


 ・・・あん?また、鳴らしやがって。ったく、うるせぇなぁ。はいはい、今出ますよっと・・・。


「・・・やぁ、斉藤、こんばんわ。ん?もしかして寝てたの?」


「・・・ああ、ぐっすりとな。折角の休みに何の用だ?こっちも暇じゃないんだが・・・」


「寝てたくせに何だよ。それよか、その言い草は何だよ。本来ならお前は今監禁中じゃなかった?」


「・・・え?ああ!そうだよ、そう!俺、お前の推理に乗っかって、あの公園で待ってたんぞ?しかも2時間もだ。なのにお前ちっとも現れなかったじゃないか」


「何だよそうだったのか。こっちとしては初めからそんなこと信じちゃいなかったんだぜ?お前がカンカン電話口で煩いから、ちょっとからかってやったんだ」


「え?バレてたの?」


「バレバレ。一応、電話口でパターンは読めたんだぜ?ええと、カン、がイエスで、カンカン、がノーだろ?」


「そうそう。よくわかったな。・・・あれ?でも、お前あの時は逆に考えてなかったか?」


「それがからかったってこと。お前が俺が間違った推理をしてるだろうと思わせるようにね」


「ええ!?何だよその悪趣味な真似は。大体どこでそのパターンが読めたんだ?」


「そりゃあお前、お前に彼女が出来たのかって件だよ。あそこでお前は正直に否定したけど、俺は肯定したと思わせた」


「んだよ、嫌がらせにもほどがあるぜ。わざわざ俺は寒空の下でアヒルの合唱に耐えながら待ってたのに」


「お前こそ俺が仕事の確認の電話をしたくてかけたのに、カンカンやっておちょくるのがいけないんだぜ?大体、どうしてあんな妙な事やったんだ?」


「あれは、今日は1日誰とも喋らず、声も出さずに過ごそうというルールを決めたから、電話口でも喋らずに対応できるかを試したかったんだよ」


「ふ~ん。で、何?その挑戦は今日1日の挑戦なわけ?」


「そうだよ」


「でも、今喋ってんじゃん・・・」


「あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 カンカン・・・・・・・・・・。


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