第8話 裸エプロン

 目の前には服を一切身に着けることはせず、少し小さめなエプロン(俺の妹のもの)を着る東條さんの姿があった。


 彼女の豊満な胸がちっぽけな布切れからはち切れんばかりに飛び出そうとしている。

 だが、何かの因果の影響を受けているのか、魅惑の桃色が見えることはない。


 それにしても、もちもちの白い肌と赤色の首輪がエプロン姿ということもあり、かなり目立つ。

 じっと観察。エプロン×首輪……この組み合わせ、悪くない!(確信)


 東條さんもこちらを見ている。太もも辺りを見られるのを気にしているのか、必死に小さなエプロンを引っ張って対抗している。


 か、可愛い。可愛すぎる!?


 って、待て待て。何を俺はこの状況を納得しようとしているのだ。


 明らかに裸エプロンって、おかしいだろ。


「その、東條さん。何故、そのような大胆な格好に?」


 「ユウヤくんが好きかなーと思って」


 確かに俺は裸エプロンが大好きだ。だけど、何故彼女はそれを知っているのだ。


 「もしかして……」と思い、俺はベットの下を確認する。


 「ない、ない! なぁーい!?」


 俺のコレクションが。俺のエロ本コレクションが!?


 『桃色美少女裸エプロン』も『エプロンファイル』も全部、失くなってしまっている。


 「ユウヤくん、不健全な物は全て排除しました!」と敬礼のポーズをして、得意げに話す東條さん。


 「アレは大切な物だったんだ!」と訴えるが、彼女には全く通用しない。


 「じゃあ、私がユウヤくん以外の男性に興奮しても良いんですか?」と質問を投げかけてくる。


 嫌だ。それは嫌だ。折角、俺と東條さんは両思いだと判明したのに、他の男が出てくるだと!? 考えただけで苛立ちが止まらないね。


 「いやだ!? 絶対に嫌だ!」


 「その気持ちと一緒です!」とえっへんと彼女は腕を組む。

 腕を組むと胸が盛り上がり、とても大きいなと思ってしまう。


 や、やばい。ちょっと興奮してきた。昨日の夜も興奮しっぱなしだったのに。


このままエッチな生活が続いてしまうと俺の理性が保たないぞ、割とマジで。


 「それに、私はユウヤくんのペットです。だから好きな時に好きな場所で私を使ってくれて良いんです」と頰を紅潮させながら伝えてくる辺り、まだ恥ずかしい気持ちがあるのだろう。


 多分、彼女本人も積極的になりたいが、どこか自制が働いているのだろう。

 俺もどうにか今は自制心が正常に働いているからいいが、本当に爆発したら東條さんに何をするか分かったものではない。

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