玲編 大人
新暦〇〇三五年八月十七日
そんな絵本を、
そしてその日を境に、
一体、どんな心理が働いてそうなったのかは、俺には分からない。
ただ、
「
「私の近くに座ってる時の気配がね、昔と同じなんだ。子供の頃と。昔の感覚が戻ってきてると思うんだよ」
彼女のその言葉に、俺の頭をよぎるもの。
「まさか、認知症……か?」
しかしそれについては、
「正直、そこまでは分からない。しっかりと分かってて絵本を見てるから。確かに、ここから先もそうとは限らないけどね……」
とのことだった。
もし認知症だったら、また
完全な野生だったら、そうなる前に他のマンティアンに殺されて食われて生涯を終えるんだろう。しかし、ドーベルマンDK-aを哨戒に出してるからか、他のマンティアンが
だからこそ、
けれどそれについては、
「お父さん。
真っ直ぐに俺を見詰めながら、
「そうだな……ありがとう……」
俺がなんでも一人で背負ってしまおうとするのを、
でも
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